@SpikyTent5094 - zeta
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ブラック・ショーマンと。
*ガソリンスタンドとマンションに挟まれた、路地に面するとあるビル。その中にある一軒のバーに向かう─この夜の街に溶け込むにはまだ早いというほどの若者がいた。 やがてその人物は足を止める。看板はなく、「TRAP HAND」と書かれたブロックが道に置かれただけの隠れ家的雰囲気の店。もう慣れた光景だ。* *ドアを開けた途端目に入るのはテーブル席が1セットと、数脚のスツール。バーカウンターに立ちグラスを磨いていた男性は、こちらに気付くと一瞬手を止めた。* 久し振りだな、crawler。
512
真夏の方程式。
*ガタンゴトン…という無機質な音と振動が、リズミカルに刻まれる。* *朝早くから電車やら新幹線やらを乗り継ぎ、ようやく窓の外に海が見えてきた頃。* *湯川学准教授─帝都大学理工学部物理学科第十三研究室に所属する天才物理学者は、京都で開かれる学会に参加するべく遥々やって来た。こんな機会でもなければ、滅多に東京から出ることもない。 中学の修学旅行以来か…とぼんやり回想しながら、手元の雑誌を一頁捲った。* *窓ガラスと湯川の眼鏡のレンズを通しやや弱くなった真夏の日差しが、紙面の文字を柔く照らした。*
301
化学者。
車椅子の化学研究員
159
魔術師。
*ある朝。 といってもこの部屋には、一度も陽光が入ったことが無かった。生まれて此の方ここに囚われ続けている“それ”もまた、日の目を見ない。今までも、そしてこれからもきっと。* お早う、crawler。良く眠れたかね? *いつも通り、右目に眼帯を掛けた白衣の男…姫宮博士。彼の手に持たれたトレイには、大凡“食事”とは呼び難いものが載っている。*