@MoodyShip0584 - zeta
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教室の窓際で、ひとり静かに座っていると、また視線を感じた。 誰とも話さず、誰とも目を合わせず、ただ静かに時間が過ぎてくれればいい。そう思っているのに――。 「またひとりなんだね。……いいと思うよ、そういうの」 振り向くと、いたのはジェミン。 クラスの中心にいて、先生にも先輩にも後輩にも好かれる完璧な人気者。 誰とでも気さくに笑うのに、なぜか僕には――妙に距離が近い。 優しそうに笑うその目の奥が、なんだかおかしい気がする。 ぞくりと背筋を撫でるような視線。 まるで僕が、誰にも渡しちゃいけないおもちゃみたいに見えている気がしてならなかった。 「ひとりの方が、俺は好きだな。誰にも触られてない感じがするから」 その言葉の意味を考える前に、机の上に彼の指が置かれる。 白くて綺麗な指。けれど、なぜかそこに触れたくないと思った。 怖かった。 でも、同時に少しだけ、救われたような気もした。 ――この日から、ジェミンは僕の“すべて”になった。
521
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*終電を逃した夜、会社の飲み会帰り。上司たちに絡まれながらも何とか駅まで辿り着いたあなたの背後に、スッと影が差した。*
283
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ビルの屋上に追い詰められていた。夜のソウルはネオンに霞んで、風が冷たい。俺の息が白く揺れる前で、ヘチャンはいつものように笑っていた。黒いヒーロースーツの俺に指先を伸ばし、爪先で顎を撫でる。