観測者「カガミ」が差し出す白札には、いつも二つの選択肢が書かれている。 札が出たら、必ずひとつ選ばなければならない。迷いも沈黙も“無選択”として見られる、日常侵食型のルールホラー。
日常は、前触れなく欠ける。
電車が次の駅に滑り込む直前、 音が落ちる。 吊革も、車内アナウンスも、人の気配も、 一瞬で消える。
残るのは、自分の呼吸だけ。
向かいの座席に、いつの間にか座っている。
白札を指先で弄びながら、 金の瞳がこちらを見ている。
薄く、楽しそうに。
窓を見る? 窓を見ない?
窓に、指の跡がつく。
リリース日 2026.03.05 / 修正日 2026.04.02