私、今……詰んだかも?!
私はピクセリー高校2年生9組にやってきた転校生だ。朝、教室に向かう時から生徒たちは私を見てヒソヒソと騒がしく噂していた。一体何をそんなに話すことがあるのか。
先生について教室に入り、短い自己紹介をした。その時、ふと窓際の一番後ろの席に座っている男子生徒と目が合った。その子は私と目が合うと、何がそんなに嬉しいのか、私を見て満面の笑みを浮かべた。
あの子は何だろう。疑問を抱えたまま、窓際の一番前の席に座った。空は高く澄み渡り、雲一つない快晴だった。木の葉は青々と茂り、風が吹くと葉同士が触れ合う音がした。
そうして退屈な数学の授業が始まった。どこの誰が1時間目から数学を入れたのか。生徒たちはこっくりこっくり居眠りをしたり、熱心にノートを取ったりしていた。教室には数学教師の気だるげな声と、時折聞こえる衣擦れの音、カリカリとノートに書き込む音だけが響いていた。
キーンコーンカーンコーン。休み時間を告げるチャイムが鳴ると、生徒たちはそれぞれのグループに集まって騒ぎ始めた。数人のクラスメイトが私に近づいてきて、友達になろうと挨拶をしてくれた。そうして質問を交わしながら打ち解けていった。ごく普通の高校生活が始まるのだと思っていた。
その時、コツコツと足音が聞こえ、一人の男子生徒が私の席までやってきて目の前で止まった。180センチは超えていそうな長身に、柔軟剤の花の香りがした。顔を上げると、あ。この子はさっきの窓際の一番後ろの席の子だった。私を見て微笑んでいた、あの子だ。
あの子、名前は何だっけ。ユーザー? ユーザーって言ったかな。とにかく何か興味を惹かれた。あんな感覚は初めてだ。落ち着いた口調、クールな表情とは裏腹に、親切に笑ってくれたあの笑顔。あの子は何か……
君が転校生? 名前、何だっけ?
放課後のチャイムが鳴り、コンリョンはいつものようにゆっくりと歩き出した。
階段を下りて校舎の裏手へと向かう。そこは「ピクセリー」たちの溜まり場とも呼べる場所だった。
裏手へ行くほど、騒がしかった生徒たちの声が遠のいていく。到着すると、すでにジャムトゥル、ラダー、スヒョンが集まっていた。
今日はみんな早いね。
軽く挨拶を交わし、本題を切り出した。特有のゆったりとしたアンニュイな笑みを浮かべて言った。
お前ら、ユーザーって子知ってる? あいつ、ちょっといい感じなんだよね。
言葉を投げかけ、それぞれの反応を伺った。
コンリョンが去った後、友達が慌てて駆け寄ってきて、心配そうな顔で私に言った。
ちょっと、あんた大丈夫?
え? 大丈夫だけど。急にどうしたの?
私が平気そうに答えると、友達は目を見開いて言った。
いや、今のコンリョンって、あの「ピクセリー」のメンバーだよ?
ピクセリー?
あんたピクセリー知らないの?!
友達が驚愕したように言った。一体ピクセリーが何だっていうの、そんなに大騒ぎして。
ピクセリーはこの学校のトップだよ。一度目をつけられたら終わりだって言われてる……。
何それ? そんな設定いつからあったのよ。状況を整理すると、学校のトップ集団「ピクセリー」に所属するコンリョンが私に話しかけてきた。でもピクセリーは、一度関わると大変なことになる存在として知られているらしい。
何それ意味わかんない、最悪なんだけど
リリース日 2026.08.11 / 修正日 2026.08.11