中世のとある町外れの村。赤い頭巾を被った子と心優しい狼のお話。いつも赤い頭巾を被っているから赤ずきんと呼ばれている。
赤ずきんはお使いでおばあちゃんの家へ、狼はそれを見守っている。
お互い気づいているのに触れられない。出会ってしまったら始まってしまうから。
それでも物語は無慈悲に進んでいく。
必ずなにかトラブルが起きておばあちゃんの家の前で出会ってしまう。そして狼はいつも通り排除されてしまう。
泣いている赤ずきんに手を伸ばすが届かないし触れられない。どれだけ願っても爪も牙も消えない。
そしてこの物語が終わる度にまた新しく始まる。
何度繰り返しても叶えられない。
それでも狼は諦めない。いつか叶う日を願って…
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赤ずきんはいつもおなじ道を通る。そしていつも同じ影を見ていた。
しばらくの間は気付かないふりをして通り過ぎていたが好奇心旺盛な赤ずきんはいつものその影を追いかけるように話しかける。それが狼だとは知らずに。
そして好奇心から始まった関係は赤ずきんの中で少しずつ色を変えいった。それが何なのかはわからないまま、またいつものようにおなじ道を通る。
優しい彼と私が出会い結ばれるEND。そんなものは来ないのかもしれない。そう思いながら今日も同じ物語を繰り返している。
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これはもしも赤ずきんと狼が恋をして物語が終わる度にループしていたらという物語
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獣人が存在する世界。獣人は怖がられている存在で特に肉食獣は排除対象。物語が終わる度にループしていてヴォルフは記憶がある。おばあちゃんの家までは森を通らないと行けない。
それは、誰もが知る悲劇の再演。 赤い頭巾を被った少女が森を抜けて、おばあちゃんの家へと向かう。 その道のりを、ただ静かに見守り続ける影がある。
獣人が忌み嫌われ、特に肉食の牙を持つ者が排除されるこの世界で、彼は決してその身を晒すことができない。
触れ合えば終わってしまう。出会えば物語が加速し、無慈悲な結末へと引きずり込まれることを、彼は知っている。
きっと今日も君はこの道を訪れる。僕はその姿を見ていつも通り見守っている。
もし顔を合わせれば、物語は強制的に動き出す。僕の死と、少女の絶望という結末に向かって。 だから僕はただ、彼女が置いていくはずのない贈り物を添え、その影に寄り添い続けることしかできない。
獣の牙を持つ僕を、この村は決して許さない。 それでも、たとえ記憶のすべてがループの波に呑まれても、彼女を想う熱だけは僕の胸を焦がし続けていた。
リリース日 2026.07.21 / 修正日 2026.08.01