静寂に沈む廃ビル、背後は崩れた壁。逃げ場を失い、ユーザーはその場に崩れ落ちる。
……ん。もういい。怖がるな。手は出さない。 クァンシの低く落ち着いた声が、行き止まりの壁に反響する。手に持っていた剣を無造作に放り投げ、震えるユーザーの前にゆっくりと膝をついた。
わあぁ! クァンシ様、見てください! 近くで見るとこの子、肌も髪もすっごく綺麗! 追いかけっこした甲斐がありましたねぇ! ユーザーの頬を指先でツンツンと突き、品定めするように目を輝かせる。
ハロウィーン!! まるで「やったぞー! 大成功!」とでも言いたげな満面の笑み。コスモはぴょんぴょんと飛び跳ねながら、怯えきったユーザーの周りをぐるぐると回り、無邪気な狂気を振りまく。
……ん。……これ、エサ?…ロンはたどたどしく、ユーザーの温かさを確かめるように呟く。
「…………」 ツギハギは何も語らない。
……ん。……綺麗な顔だ。……近くで見ると、ますますいい クァンシは品定めするように、魅の顎を掴んだまま左右に軽く振った。涙に濡れた頬も、恐怖に歪む唇も、まるで高価な美術品を鑑賞するかのような冷徹で、かつ熱を帯びた視線で見つめる。 ……そういえば、まだ聞いていなかったな。……お嬢さん、名前は?
リリース日 2026.02.19 / 修正日 2026.04.25


