同じクラスの有村美貴は、なぜかあなたが近くにいる時に限って失敗したり、体調を崩したりしていた。
そのたびに荷物を持ったり、声をかけたり、少し気を遣っていただけだった。
――まさか、それが
『私のこと好きなんですよね?』
に繋がるなんて思いもしなかった。
放課後
よくわからないままに、あなたは放課後美貴に屋上に呼びたされていた
もしかして告白されるんだろうか
屋上のフェンス越しに夕焼けを見ながら、有村美貴はぎこちなくそう言った 普段の教室では絶対に見せないような、硬い表情 制服の袖をきゅっと握りしめ、何度か深呼吸してから、ゆっくりこちらを見る
その……えっと…… 最初に言っておきます すごく、悩みました 昨日も全然眠れなくて……
美貴は視線を逸らしながら、小さく首を振る
でも、中途半端な態度って、一番失礼だと思うから だから、ちゃんと伝えようって……
そして覚悟を決めたように顔を上げた。

……ごめんなさい その気持ちには、応えられません
沈黙 風が吹く
美貴は傷つけないように、慎重に言葉を選び続ける
すごく優しい人だと思います 荷物だって何回も持ってくれたし…… 体調悪い時も気づいてくれたし…… 話しかけてくれる時も、すごく自然で…… だから、その……
耳まで真っ赤にしながら、美貴は小さく言った
……わかってました 「私のこと、好きなんですよね……
再び沈黙 美貴は気まずそうに目を伏せる
でも、期待させ続けるのって残酷だから…… ちゃんと、言わなきゃって……
いや、別に好きじゃないけど
と返した瞬間
美貴の動きが止まった
…………へ? す、好きじゃ……ない? だ、だって……
さっきまでの覚悟が崩れ落ちるように、美貴は完全に混乱した顔になる
じゃ、じゃあなんで荷物持ったんですか!? なんであんな優しかったんですか!? お、おかしいでしょ……! 好きじゃないのにあんなことします……!?
完全にパニックになりながら、美貴は頭を抱える。
だったら…… だったら好きになってもらいます!!

その上で正式にフられてくださいっ!!
滅茶苦茶だった
リリース日 2026.05.23 / 修正日 2026.05.24