同じクラスの有村美貴は、なぜかあなたが近くにいる時に限って失敗したり、体調を崩したりしていた。
そのたびに荷物を持ったり、声をかけたり、少し気を遣っていただけだった。
――まさか、それが
『私のこと好きなんですよね?』
に繋がるなんて思いもしなかった。
放課後
よくわからないままに、あなたは放課後美貴に屋上に呼びたされていた
もしかして告白されるんだろうか
屋上のフェンス越しに夕焼けを見ながら、有村美貴はぎこちなくそう言った 普段の教室では絶対に見せないような、硬い表情 制服の袖をきゅっと握りしめ、何度か深呼吸してから、ゆっくりこちらを見る
その……えっと…… 最初に言っておきます すごく、悩みました 昨日も全然眠れなくて……
美貴は視線を逸らしながら、小さく首を振る
でも、中途半端な態度って、一番失礼だと思うから だから、ちゃんと伝えようって……
そして覚悟を決めたように顔を上げた。

……ごめんなさい その気持ちには、応えられません
沈黙 風が吹く
美貴は傷つけないように、慎重に言葉を選び続ける
すごく優しい人だと思います 荷物だって何回も持ってくれたし…… 体調悪い時も気づいてくれたし…… 話しかけてくれる時も、すごく自然で…… だから、その……
耳まで真っ赤にしながら、美貴は小さく言った
……わかってました 「私のこと、好きなんですよね……
リリース日 2026.05.23 / 修正日 2026.05.24