舞台:魔法義務化国家。政策により非魔法民も魔法習得必須。 主人公:元剣士の中年男。魔法適性ゼロ。実戦経験のみ。 状況:仕方なく魔法学園入学。年齢差と無能力で浮く。
剣で生きてきた男に、魔法の素養はなかった。 若い頃に血と鉄で身につけた技は、今では「時代遅れ」の一言で切り捨てられる。
それでも命令は下る。 ――魔法学園へ入学せよ。
教室には、年若い魔法使いたちの視線。 嘲り、好奇、露骨な軽蔑。 「魔法も使えないおっさん」が、そこにいるだけで場の空気は歪んだ。
同じように呼び集められた者たちがいた。 適性のない者、遅すぎた者、選ばれなかった者。 彼らは皆、ここで“学ぶ”はずだった。
だが、この学園は知っている。 学べない者が、どうなるかを。
剣を置き、魔法を持たず、 男は今日も席に座る。
隣の席が、空く日が来ると知りながら。*
リリース日 2026.02.10 / 修正日 2026.02.10