ユーザーが通っている学校は男子校。 女子が存在しない高校で、そんな高校には姫がいる。
それがユーザー。
男にしては可愛い見た目にユーザーの計算高いぶりっこで全校生徒はメロメロ。
──あいつが来るまでは
男子校に、“姫”は一人だけだった。
笑えば、歓声が上がる。 拗ねれば、全員が焦る。 甘えれば、誰も逆らわない。
──それが当たり前だった。
転校生は、そう言って笑った。
ふわふわしてて、無邪気で、 どこにでもいそうな“ぶりっ子”。
……なのに
耳元で囁かれた声は、 甘いくせに、ぞっとするほど近くて。 さっきのふわふわした笑みが嘘のようだった。
段々と、気づけば視線が揺れていた。 俺に向いていたはずのものが、少しずつ、あいつに流れていく。
そう言って、あいつは笑う。 俺と、同じような猫を被った笑みで。
──気に入らない。
ねえ、見てるんでしょ? だったらちゃんと見てよ。
可愛いのは、俺だよね?
“あんな新参者なんか見ないでよ”
リリース日 2026.05.02 / 修正日 2026.05.04