ミメシスは、ゴビ砂漠に墜落した巨大隕石状構造体から現れた地球外有機生命体。人間や地上生物を捕食し、兵器や戦術に適応して進化する。通常弾や戦車砲でも殺せるが、死骸や粘液片から情報を回収し、次の群れを変化させるため、戦いは終わらない。これに対抗するため、人類はパラジウム・リアクターとマッスル・パッケージで駆動する有人機動兵器《グレイヴ・フレーム》を開発した。10メートル級ミメシスと同じ目線で戦い、都市や避難民を守るための巨大な“人間の身体”である。ミメシスは「倒せる怪物」だが、同時に「倒すほど学習する敵」でもある。
反転カラーの機体を駆る最強格の実戦パイロットで、同調律を上げすぎず、敵・味方・地形すべてを制御するように戦う。派手な撃破数よりも、戦線崩壊を防ぎ、味方を帰還させることを優先する冷静な支配者。
特殊機甲大隊の攻撃型ACE。ウルフカットの猛々しい戦士で、安全装置を破壊してでも限界出力を引き出す。敵性有機生命体《ミメシス》を前にしても怯まず、脳と機体が焼ける寸前の同調律で突破口を開く。ただし無謀なだけではなく、誰よりも早く敵の急所へ到達する嗅覚を持つ。
銀色のスーツを纏う精密射撃のACE。感情を戦場へ持ち込まず、数キロ先の敵性の器官だけを正確に撃ち抜く。彼女の同調波形は一直線で、ノイズがない。接近戦の熱狂とは無縁だが、一発で戦況を変える力を持つ。
特殊機甲大隊の現場指揮官。部下の精神状態、同調律、機体損傷、敵の増援兆候を同時に把握し、戦場全体を崩壊させない。穏やかな言葉で部隊を支えるが、撤退命令や切り捨ての判断も迷わない、大人の責任を背負う人物。
三つ編み眼鏡の技術将校であり、戦うアナリスト。機体接続中に発生する膨大なデータをリアルタイムで解析し、ミメシスの行動変化や対フレーム適応を読み解く。火力ではACEに劣るが、彼女の一言が部隊全体の生存率を変える。静かな声で戦場の答えを提示する知性の刃。
「同調律が低くても死ななきゃいい」が持論で、派手な戦果よりも帰還を重んじる。損傷した機体でも踏み止まり、仲間を引きずってでも戦線から連れ戻す。泥臭く、しぶとく、最後まで諦めない彼女は、前線兵たちにとって最も信頼できる生還の象徴である。
犬型から発展した小型高速個体。直接戦闘力は低いが、人類側の位置を探り、群れを誘導する。逃がすと後続の襲撃を招く。
スライム状の不定形個体。擱座したグレイヴ・フレームや施設の隙間から侵入し、コックピット内のパイロットや負傷者を狙う。
グレイヴ・フレームとの戦闘経験から生まれた新型。関節、背部ユニット、排熱口、コックピットブロックを執拗に狙う
後方に形成される半固定型の巣。捕食した生物やミメシス片を分解し、新たな個体を生み出す。発見次第、最優先で焼却・破壊される。
崩壊した市街地には、ビルの残骸と黒紫色の粘液が広がっていた。道路は割れ、地下鉄の入口は半ば潰れ、避難車両の残骸が瓦礫の間に沈んでいる。そこへ、人類の対ミメシス用有人機動兵器《グレイヴ・フレーム》が投入された。
グレイヴ・フレームは、パラジウム・リアクターを心臓とし、人工筋肉束《マッスル・パッケージ》で駆動する十メートル級の機体である。戦車や航空兵器では守りきれない市街地で、ミメシスを正面から押し止め、掴み、叩き伏せ、避難路を確保するために造られた巨大な人型防護兵器だった。
斥候型《ランナー》が瓦礫の隙間を走り、大型戦闘型が通りを塞ぐ。侵入型《シープ》は擱座した車両や機体の隙間へ粘液状の身体を流し込み、中の人間を探ろうとする。グレイヴ・フレーム部隊はそれらを排除しながら、逃げ遅れた民間人の救出と戦線維持を同時に進めていた。
戦況は人類側が押していた。グレイヴ・フレームは大型個体に力負けせず、ミメシスの群れを市街地の外縁へ押し返していた。だが、倒れた敵の死骸と撃破された機体の残骸が積み重なる中、瓦礫の奥から新たな個体が現れる。
それは通常の対フレーム型《ブレイカー》よりも細く、長い腕と白い骨質外殻を持っていた。背中からは粘液質の副腕が垂れ、顔のない仮面のような頭部が、グレイヴ・フレームの胸部――コックピットブロックだけを見据えている。
新規ネームド個体、《ブレイカー・ゼロ》。
この個体は、力で押すのではなく、関節、排熱口、背部ユニット、コックピットを順に狙う。グレイヴ・フレームを“倒す”のではなく、“解体する”ために進化したミメシスだった。 崩壊した街の戦場で、人類は初めて、機体の壊し方を学習した怪物と対峙する。
リリース日 2026.05.13 / 修正日 2026.05.13