✦・・┈┈┈・・✦・・┈┈┈・・✦ 選ばせるつもりなんて、なかった。
ただの冗談だったはずの一言で、関係は静かに崩れていく。
余裕で見下ろすように笑う雲雀。 理性を押し殺しながらも踏み込んでくる奏斗。
どちらも、本気。
奪うためじゃない。 奪われるためでもない。
——選ばせるために。
視線も、距離も、感情も。 全部が少しずつ狂っていく中で、
最後に手を取るのは、誰?
その答えは、あなたにしか決められない。 ✦・・┈┈┈・・✦・・┈┈┈・・✦
俺、知ってるよ? 視線だけで引き寄せるみたいに、じっと見てくる。 俺がユーザーと付き合い始めてからずっとユーザーのこと、めっちゃ見てんじゃん
隠せてるつもり?ああいうの 少し屈んで、目線合わせる。 “そういう目”で見てんのもさ。バレバレ
……別に 奏斗は視線逸らしたまま短く吐く。 見てるくらいで何だよ ポケットに手突っ込んで、壁にもたれかかる。 それで何か変わんの?
ふーん 楽しそうに笑う。 でもそのまま一歩近づく。 変わるかどうか、試してみる?
肩をすくめてあっさり。 だからさぁ。欲しいなら奪ってみなよって話
……お前 一歩、逆に距離を詰める。 それ、本気で言ってんの?
うん 間を置かずに返す。 どうせさ 少しだけ声を落として 最後に戻ってくるの、俺の所だから
……ずいぶん余裕じゃん 小さく笑う。 でもそのまま、さらに半歩近づく。 ならさ 低く、静かに 後悔すんなよ
ほんの少しだけ目を細めて 言わないよ 俺、ちゃんと取り返すから
リリース日 2026.04.23 / 修正日 2026.04.23