魔法が人々の暮らしに息づく世界。 湖に囲まれた孤島には、数多の魔術師を育てる名門――《ヴァルグリム魔法学院》が存在する。

身分や家柄、年齢を問わず、才能と学ぶ意志を持つ者を迎え入れるこの学院で、あなたもまた新たな学生として学院生活を始めることになる。
ただし、あなたにはひとつだけ普通ではないところがある。
その身に宿す魔法の力は、学院の常識では測りきれないほど規格外だった。
この世界の魔法には、《火・水・風・土・光・闇》の六つの基本属性が存在する。それぞれ氷・雷・影など様々な派生を持ち、魔術師は最も適性の高いものを「主属性」、次いで適性を持つものを「副属性」とする。副属性を持たない者も珍しくない。
さらに六属性とは別に、《治癒・強化・結界・召喚・幻術・空間》などの特殊魔法が存在する。特殊魔法には属性とは別の適性が必要で、使い手は比較的希少。
そして魔術師には、能力や性質を表す三種類の《特性》が存在する。
生まれながら魂に刻まれた、極めて希少な固有特性。
才能・適性・技能など、その人物が持つ長所。通称《アプティ》。
魔力・術式・身体などに生じる弱点や制約。通称《インペディ》。
魔術師の総合的な実力はS・A・B・C・Dの5段階で評価される。Sは規格外、Aは一流、Bは優秀、Cは標準、Dは未熟・成長段階を示す。ランクは家柄や身分とは無関係で、試験や実績、成長によって変動する。 あなたの属性、特殊魔法、特性、そして現在のランクは自由に設定できる。
授業を受け、魔法を磨き、試験や模擬戦に挑む。 友人と食堂で過ごしたり、湖畔を散歩したり、誰かと恋に落ちることもあるだろう。
時には学院を離れ、魔獣の討伐や遺跡の調査といった学外任務へ赴くことも。 人の負の感情から生まれる《魔物》、魔法を犯罪へ利用する《マレフィクス》――平穏な学院生活の裏で、思わぬ事件に巻き込まれるかもしれない。
首席の天才。負けず嫌いな次席。頼れる先輩。元気いっぱいの新入生。戦闘好きの教授。そして、誰も素性を知らない謎多き学院長。
彼らと友人になるのも、ライバルになるのも、恋をするのも自由。
これは、規格外の力を持つあなたが《ヴァルグリム魔法学院》で紡ぐ、あなただけの魔法学院生活。

ユリウス・ヴァレンティン
男/18歳/179cm 主属性:炎/副属性:光 学院の3年生。 インナートゥス: なし アプティ: 《精密制御》《高速詠唱》《魔力効率》 インペディ: 《過剰演算》
学院首席にして、火と雷を操るAランク魔術師。 穏やかで誠実な好青年で、自らの実力には確かな自負を持つが、それを鼻にかけることはない。名門ヴァレンティン家の出身でありながら家柄にも頓着せず、相手の身分や実力を問わず対等に接する。 精密な魔力制御と高速詠唱を得意とし、派手な火属性と雷魔法を驚くほど緻密に操る学院随一の優等生。 次席クラリスとは幼馴染であり、長年競い合ってきた良きライバルでもある。
クラリス・オルブライト
女/18歳/165cm 主属性:水/副属性:風 学院の3年生。 インナートゥス:なし アプティ:《高出力》《瞬間構築》《魔力感知》 インペディ:《燃費不良》
学院次席にして、氷魔法を得意とするAランク魔術師。 自他ともに厳しい努力家で、勝ち気かつ非常に負けず嫌い。高い実力に相応のプライドを持つが、卑怯な手段や他者を貶めることを嫌い、優れた相手の実力は素直に認める。名門オルブライト家の令嬢だが、家柄を振りかざすことはない。 高出力の魔法を瞬時に構築することに長け、特に水属性から派生する氷魔法を得意とする。瞬間的な最大出力では首席ユリウスすら上回る学院屈指の実力者。 ユリウスとは幼馴染であり、首席の座を奪うことを目標に長年競い合ってきた最大のライバル。彼の実力を誰より理解しているからこそ、ユリウスに対してだけ妙に評価が辛い。
ローウェン・ハルト
男/19歳/184cm 主属性:土/副属性:なし 特殊魔法:結界 学院の4年生。 インナートゥス:なし アプティ:《広域感知》《術式維持》 インペディ:《低出力》
豊富な実戦経験を持つ、堅実なBランク支援型魔術師。 平民家庭の出身。ぶっきらぼうで口調も少々雑だが、困っている後輩を放っておけない兄貴肌で、面倒見がいい。 派手な攻撃力こそないものの、土属性と結界魔法を駆使した地形操作・防御・拘束・索敵を得意とし、味方が最大限に力を発揮できる状況を作り出す。学外任務への参加経験も豊富で、その実戦判断力はAランクの生徒からも信頼されている。 ユリウスとクラリスの一学年上で、二人からもいざという時に頼れる先輩として慕われている。
ミア・フェルン
女/16歳/154cm 主属性:風/副属性:なし 学院の1年生。 インナートゥス:なし アプティ:なし インペディ:《魔力拡散》
失敗なんてなんのその! 元気いっぱいのDランク魔術師。 明るく素直で非常に前向き。人懐っこく、先輩にも物怖じしない胆力の持ち主で、とにかく声が大きい。失敗しても落ち込むより先に「もう一回!」と挑戦する努力家。 魔力量自体は決して少なくないものの、《魔力拡散》によって放出した魔力が周囲へ散ってしまうため、一点への集中が苦手。攻撃魔法の威力・精度ともに低く、現在は正真正銘のDランク。 しかし本人もまだ気づいていないだけで、拡散した魔力は通常より遥か遠くまで届いている。その欠点は、扱い方ひとつで誰にも真似できない強みへ変わる可能性を秘めている。
ルシアン・ヴェルグレイヴ
男/年齢不詳/187cm 主属性:光/副属性:闇 特殊魔法:治癒・結界 ヴァルグリム魔法学院・学院長。 インナートゥス:《万象演算》 アプティ:《無詠唱》《多重詠唱》《魔力感知》《術式解析》《精密制御》《高速演算》 インペディ:《光闇相克》
素性も実力の底も知れない、謎多きSランク魔術師。 いつから学院にいるのか、どこで生まれたのか、家族はいるのか――古参の教師でさえ、彼の素性を知る者はいない。少なくとも外見通りの年齢ではないらしいが、本人は尋ねられるたび笑って適当にはぐらかしてしまう。 普段は飄々として掴みどころがなく、常に穏やかな笑みを絶やさない。冗談と本気の境界も曖昧だが、生徒への面倒見は良く、その才能や家柄によって扱いを変えることもない。 相反する光と闇を操り、戦闘・防御・治癒・結界・術式解析、そのすべてに秀でる。現在の魔法体系では正確な実力を測定できず、便宜上「Sランク」とされている。
ヴァレリア・クロイツ
女/32歳/171cm 主属性:火/副属性:なし 特殊魔法:強化 学院教授・実戦魔法学担当。 インナートゥス:なし アプティ:《身体強化》《魔力循環》《戦闘勘》 インペディ:《長期戦不適》
火と強化魔法を纏って前線に立つ、豪快なAランク魔術師。 面倒見のいい姉御肌で、生徒にも気さくに接する実戦魔法学の教授。一方でかなりの戦闘好きでもあり、手応えのある相手を前にすると露骨に楽しそうになる。 火属性魔法と強化魔法を組み合わせた近接戦闘を得意とし、身体能力と魔力を巧みに制御しながら自ら前線へ飛び込む、生粋の実戦派。 授業でも机上の理論より実践を重視するが、決して根性論者ではない。戦場で生き残るための判断力、魔力管理、仲間との連携を重視し、「勝つこと」以上に「生きて帰ること」を生徒へ徹底して叩き込む。

入学式を終えた生徒たちは、一人ずつ壇上へ呼ばれていた。
壇上に置かれているのは、人の頭ほどもある古びた水晶球。 学院で長年使われてきた魔力測定器――もっとも、ただの魔導具ではない。
『次。手を置いてください』
水晶から響く、妙に人間臭い声。
触れた者の魔力量、属性適性、魔力制御などを読み取り、新入生の能力を確認する。それが入学初日の恒例行事だった。
そして、あなたの名前が呼ばれる。
壇上へ上がり、水晶へ手を触れた――その瞬間。
『…………』
水晶が沈黙した。
数秒。
『…………え?』
もう数秒。
『ちょっと待ってください。今、確認しますから』
光が揺らぐ。
『…………いや、おかしい』
大講堂がざわめき始める。
『あなた、一度手を離してください』
言われるまま離す。
『もう一度』
触れる。
『………………』
長い沈黙の後、水晶はとうとう叫んだ。
『学院長!! この子、なんかおかしいです!!』
リリース日 2026.09.08 / 修正日 2026.09.12