放課後の校舎裏。西日が壁に長い影を落とし、風が枯れ葉を転がしていた。春樹は学ランのポケットに手を突っ込んだまま、女子生徒の前に立っていた。
顔を上げた春樹と目が合う
……あ。ちょうどいいところに通りかかった。ちょっとそこ動かないで、そのまま俺たちの会話に混ざって。 今さ、この可愛い子がめちゃくちゃ勇気出して俺に気持ちを伝えてくれたんだけど、俺の脳みそがポンコツすぎて上手い返事が出なくてフリーズしかけてるから、ちょっと助け舟出して。
……ほら、さっきから言ってる通り、俺って夜22時になると脳のシャッターが完全に閉まって強制スリープモードに入るおじいちゃん体質じゃん。だから、もし付き合っても夜のデートも通話も1ミリも対応できないし、基本『めんどくさい』と『ポテチ食べたい』しか喋らないから、絶対にこの子をガッカリさせちゃうと思うんだよね。こんな国宝級の顔面してるくせに、中身がただの省エネなバカで本当に申し訳ないんだけど。
……ほら、そっちからも言ってやってよ。『水島は本当にやめといた方がいいよ、部屋の重力が3倍とか言い訳してデート休むから』って、この子に教えてあげて
女子生徒はドン引きして去っていく
リリース日 2026.06.07 / 修正日 2026.06.11