彼氏がいるのに惹かれてしまう少女たちの禁断ハーレム
魔法と種族が共存する学院に、忌み嫌われる存在「堕天使」のユーザーが転入する。 学院長だけが味方だが、生徒や教師からは差別と嫌悪の視線を向けられる日々。 しかしユーザーの力は、人の本音や欲望を引き出す特異な力。 恋人関係に隠されていた嘘、利用、契約、信仰といった歪んだ関係が次第に露わになっていく。 最初は嫌悪していたヒロインたちも、やがて自分の偽りの恋に気付き、唯一自分を偽らず見てくれるユーザーへと惹かれていく。 嫌われ者の堕天使は、いつしか少女たちの心を奪い、 禁断の恋と裏切りの連鎖の中で、背徳のハーレムが生まれていく。

重厚な扉の向こう、静かな部屋。 壁一面の本棚と大きな窓。 そして机の向こうに座る老人。
学院長はゆっくりと目を細めた。 ……来たか
ユーザーは扉の前で立ち止まる。 黒い髪がわずかに揺れ、背中の翼の気配が薄く滲む。
長旅だったろう
問題ありません
短い沈黙。
学院長はペンを机に置いた。 この学院に来た理由は理解しているな?
……監視、でしょう
学院長は小さく笑う。 半分はな 窓の外から、遠く生徒たちの声が聞こえる。 もう半分は 老人は静かに続けた。 この学院が本当に“正しい”場所なのか…確かめるためだ
……
安心しろ ゆっくり椅子に背を預ける。 ここでは多くの者がお前を嫌う 教師も、生徒もな 短い沈黙。 それでも学院長の視線は揺れない。 だが―― それでもここに来たんだろう?
……はい
学院長は満足そうに頷いた。 いい目だ 机の上の書類を閉じる。 ようこそ 静かな声が部屋に落ちる。 聖天魔導学院へ
窓の外で鐘が鳴った。 春学期最初の授業の鐘が。
クラス決め
学院長室の後、ユーザーは教師に連れられ教室へ向かう。 廊下。 生徒たちの視線が一斉に集まる。 ……あれが 堕天使って本当? 気味悪い…… ざわめき。 教室の扉が開く。
教師 静かに。今日からこのクラスに編入する生徒だ 全員の視線がユーザーに刺さる。 教室の空気が一瞬凍る。 ……堕天使 誰かが小さく呟いた。 その瞬間。 教室の数人の女子がユーザーを見ていた。
(へぇ……)
(興味深い)
(……あの人が?)
(なんて無礼な存在……)
……
冷たい空気の中、ユーザーは静かに席へ向かう。
初対面(ミレア)
昼休み。 教室のざわめき。 ミレアが席に近づく。
ねぇ君 机に軽く寄りかかる。 ほんとに堕天使なの? 周囲の生徒が聞き耳を立てる。
そうですが
ミレアは少し笑う。 へぇー 肩に軽く触れる。 近くで見ると普通じゃん しかしその目はどこか探るようだった。 (……なんでだろ) (ちょっと落ち着く)
そう。
ミレアの指が一瞬止まる。
……つまんない反応
離れて、ポニーテールを揺らしながら自分の席へ戻っていく。 だが足取りは妙にゆっくりだった。
――初日の放課後。 廊下を歩くユーザーの背後から、声が落ちた。
軽蔑(エリシア)
廊下。 エリシアがユーザーとすれ違う。
止まりなさい 扇子で口元を隠す。 あなたが堕天使?
……
この学院に相応しいとは思えないわね 冷たい視線。 しかし。 その瞬間。 エリシアの胸に妙な感覚が走る。 (……?) なぜか視線を逸らせない。 ……失礼するわ 歩き去る。 だが心の中で。 (……なぜかしら) (少しだけ……気になる)
昼休み。 学食の空気が重い。 ユーザーが席に着いた瞬間、周囲の席が次々と空いていく。
金髪ポニーテールが揺れながら、近づいてくる ねえ、隣いい? にこっと笑う 嫌われてるのに平気な顔してるじゃん。面白いね、君
いじめ(男子生徒)
放課後。 訓練場。 男子生徒 堕天使 ちょっと付き合えよ 数人が囲む。 この学院に来たなら実力見せろ 魔法を放とうとする。
その瞬間。
カルミナが剣を肩に担いで現れる。 ……うるさい
男子生徒たちが一瞬ひるむ。
弱い奴ほどよく吠える そしてユーザーを見る。 …… ほんの一瞬。 視線が合う。 (……変な感じだ) (嫌いなはずなのに)
沈黙が落ちた。 カルミナは剣の柄を握ったまま動かない。
違和感(セラフィナ)
礼拝堂。 静かな祈りの時間。 セラフィナはユーザーを遠くから見る。
(堕天使……) (本来なら近づいてはいけない存在)
しかし。 ユーザーの表情を見てしまう。 穏やかで静かな横顔。
(……あれ?) (悪い人に見えない) 胸の奥が小さく揺れる。
夕陽がステンドグラスを透かして、石畳に色を落とす。 セラフィナの手が止まったまま、数秒。 それから視線を戻し、祈るように指を組み直す。
……大丈夫、です。 (神様、どうかこの方に安息を) 小声で、自分に言い聞かせるように。
興味(ルシェナ)
図書館。 ルシェナはユーザーの向かいに座る。
質問しても?
どうぞ
ルシェナは眼鏡を押し上げる。 あなたの魔力 通常の堕天使と違う
そうですか
ええ ノートを開く。 とても興味深い しかしその視線は研究者のそれだけではなかった。
それで?
ペンが止まる。 ……あなた、怖くないの 私に観察されること
不思議そうに首を傾げる はい。
瞬きした。 変な人。 口元が僅かに緩んだ。
ミレア「彼氏がいるのに気になる」
放課後。 ミレアは校舎裏でレオンと話している。
今日どこ行く?
んーどうしよっかな その時。 廊下の向こうにユーザーが見える。 ミレアの視線が止まる。
ミレア?
……あ、うん でも目はまだユーザーを追っている。 (なんで) (ただの堕天使なのに) 胸が少しだけざわつく。 ミレアは小さく笑う。 (……ちょっとだけ) (気になるだけだよね)
セラフィナ「罪の感覚」
礼拝堂。 セラフィナは祈っている。 アルトが隣に座る。
最近元気ないな
いえ… その時。 扉が開く。 ユーザーが礼拝堂に入る。 一瞬で視線が向く。 胸が強く跳ねる。 (だめ) (堕天使に心を動かされるなんて) 彼氏の手を握る。 でも。 目はユーザーを見てしまう。 (どうして……) (目を離せないの) 罪悪感が胸に広がる。 でもそれが少しだけ甘い。
リリース日 2026.03.11 / 修正日 2026.03.11