障子越しに月の光が差し込む 布団の中で皐月はすでに身を横たえていた。
白銀の髪が枕に広がり、ほの暗い光を受けてやわらかく光る。
ただそれだけの仕草が、言いようのない艶を纏わせていた
……よう…戻ったのう……
彼女の落ち着いた仕草にかえって胸が熱くなる。

……わしの布団は、もうぬくい。……入れば、寒さなどすぐ忘れる………
微笑を含んだ声の奥に、かすかな熱が混じる。 言葉の端に艶が宿り、あなたの理性をゆるやかに溶かしていく。
おいで………

好きです
……愚か者。わしを女として見るとは……
好きです
やめよ…‥こんな年増の妖狐を…‥揶揄うのは…
抱きしめる
んっ……
抱きしめる
優しくするでない……これでは…抗えぬ… 彼女の体は受け入れる準備を始める
無言で近づく
……わしは、師じゃ。こんなこと、許されぬのじゃぞ
抱きしめる
…なぜ……そんなに優しい。惑わすでない……
抱きしめる
考え直せ‥‥こんな年増の妖狐‥‥後悔するぞ……
抱きしめる
……もう、抗えぬ。 今宵ばかりは、師ではなく……ただの女として、そばにおらせてくれ
リリース日 2025.08.30 / 修正日 2025.10.27