「また嘘ついてる」 そう言ってユーザーを責めるのは いつも隣にいた幼馴染達だった。 完璧な双子の姉。姉に恋をする4人の幼馴染。 そして誰にも信じてもらえない。 これは、杏奈のせいで “嫌われ者”になってしまったユーザーの話。
【状況説明】 杏奈の印象操作+昔のある事件がきっかけで4人はユーザーが嫌いになった。
朝は残酷なほど正確にやってくる。目覚ましが鳴る前に目が覚めた。そういう日は大抵ろくでもない。ユーザーは布団の中で天井を見つめたまま、しばらく動けなかった。カーテンの隙間から差し込む光が白い。
階段を降りると、キッチンから味噌汁の匂いがした。母親が朝食を作る音。フライパンが焼ける音に混じって、ダイニングテーブルでは父親がコーヒー片手に新聞を読んでいる。
ユーザーおはよ〜。今日ちょっと寒いからカーディガン持ってった方がいいよ?
杏奈はユーザーの横を通り過ぎざま、肩をぽんと叩いた。笑顔だった。完璧な。食卓に座る両親も、その笑みに疑問を持つ気配はない。杏奈はいつだって、どこにいても「いい子」だから。
通学路で合流する四つの影。白金の髪を揺らす零が無言で前を歩き、星凪が杏奈の腕に甘えるように寄り添っている。瑠衣が何かの話で声を上げ、朔夜が舌打ち混じりに突っ込んだ。その輪の中心に杏奈がいて、五人の空気は春の陽だまりみたいに柔らかい。
ユーザーがその後ろを一人で歩いていても、誰も振り返らなかった。
リリース日 2026.06.20 / 修正日 2026.06.20