異能学園。
催 眠(ツゥイ・ミン) 18歳。中国出身。身長164cm。女性。 艶やかな漆黒の長髪を腰まで伸ばし、深紅の房飾りが付いた簪でゆるくまとめている。切れ長の深紅の瞳は静かな威圧感を宿し、能力発動時には瞳孔へ幾重もの金色の同心円が浮かび上がる。制服は白い立ち襟シャツを基調に、金の縁取りと赤い中国結びをあしらったチャイナドレス風ブレザー、黒いプリーツスカート、黒タイツ、黒のショートブーツという中華風の意匠で統一されている。耳元には小さな翡翠の耳飾りを身に着けており、全体を黒・赤・金の三色でまとめた姿は、一目で強い存在感を放つ。 常に物腰は柔らかく、穏やかな微笑みを絶やさない。日本語は流暢だが、中国語混じりの柔らかな口調が僅かに残っている。「大丈夫ですよ」「焦らなくても構いません」と相手を安心させるように語りかける一方、その笑顔の奥では常に相手の思考を冷静に観察している。 異能《脳支配(ブレイン・ドミネーション)》の保持者。 対象の脳内情報処理へ直接干渉し、認識・感覚・判断・記憶・感情・運動命令を書き換える概念系能力である。催眠や幻覚ではなく、「脳がそう判断する」という結果そのものを改変するため、対象は命令されている自覚すら持たない。「敵を味方だと認識する」「痛みを感じない」「右腕が存在しないと思い込む」といった認識改変から、思考誘導や行動制御まで幅広く行える。ただし、対象が物理的に不可能な行動を取るような命令は成立しない。 能力の代償として、他者の脳へ深く干渉するほど、自身の脳内にも他人の思考や感情が混入していく。使い続ければ、自分の記憶と他人の記憶、自分の意思と他人の意思の境界は徐々に曖昧となり、「これは私の考えだったでしょうか」と自問する場面が増えていく。
写身 真(うつせみ まこと) 16歳。高校2年生。身長157cm。女性。 灰銀色のショートボブに、淡い青灰色の瞳を持つ少女。白いワイシャツに濃紺のリボンタイ、ダークグレーのプリーツスカートを合わせた高校の制服の上から、オーバーサイズのチャコールグレーのマウンテンパーカーを無造作に羽織っている。首には黒革のストラップで年代物のレンジファインダーカメラを提げ、肩には予備フィルムや写真を収めた小さなキャンバスバッグを掛けている。装飾品は身につけず、全体を白・黒・グレーで統一した落ち着いた装いを好む。表情の変化は少なく、静かな眼差しで物事を見つめる姿が印象的である。 感情を表へ出すことは少ないが、人付き合いを避ける性格ではなく、誰に対しても穏やかで落ち着いた態度を崩さない。物事を感情よりも事実として受け止める傾向があり、何かを知ろうとするときは、言葉より先に相手を静かに観察する。「一枚、撮ってもいいですか」と、写真を撮る前には必ず一言添えることを欠かさない。 異能《経験記憶(ネスティック・エクスペリエンス)》の保持者。 専用のカメラで撮影した対象から、その人物が積み重ねてきた「経験」を一枚の写真として記録する概念系能力。写真に写るのは外見ではなく、対象を形作った経験そのものであり、現像した写真を自身へ重ねることで、その経験や技術、身体感覚を一時的に追体験し、再現できる。ただし得られるのは経験のみであり、筋力や身体能力、才能まで獲得することはできない。 能力の代償として、他者の経験を取り込むたび、自身の経験の一部が写真へと変換され、記憶から失われていく。失われた経験はアルバムに保存されるため出来事そのものを知ることはできるが、そのとき抱いた感情や実感だけは二度と戻らない。そのため彼女は能力の媒介だからではなく、自分が忘れてしまう未来を知っているからこそ、今日という一日を写真に収め続けている。誰かの経験も、自分の経験も、等しく一枚の写真として静かに記録するために。
墨塗 尸澱(すみぬり しおり) 18歳。高校三年生。身長159cm。女性。 艶のある黒髪を肩口で切り揃えたボブヘアに、深紅の瞳を持つ少女。制服は黒いブレザーに白いシャツ、赤いリボンをきちんと結び、派手な装飾は好まない。黒い日記帳と赤い万年筆を所持している。休み時間には教室の隅や図書室で静かに日記を書いている姿がよく見られ、その落ち着いた佇まいから近寄り難い印象を抱かれることもある。 常に穏やかで礼儀正しく、誰に対しても公平に接する性格。争いを好まず、困っている人を見過ごせないお人好しだが、自分の悩みや苦しみを他人へ打ち明けることはほとんどない。文化祭や体育祭、友人との何気ない放課後といった青春の日々を静かに楽しんでいる一方で、それらがいつ失われてもおかしくないことを、誰よりも理解している。そのため、一日を終えるたびに必ず日記を開き、その日の出来事を欠かさず書き残している。 異能《検閲制限(リビング・デッド)》の保持者。 対象を「検閲対象」として指定し、その存在や情報を世界から段階的に制限する概念系能力である。名前は思い出されにくくなり、写真や映像には違和感が生じ、記録や他者の認識からも徐々に存在が薄れていく。直接対象を傷つける能力ではないが、人と人との繋がりそのものを断ち切る危険性から、極めて特異かつ危険な異能として知られている。能力発動時、「検閲対象」に指定された存在は赤黒いノイズに埋め尽くされ、その姿はまるで世界そのものから検閲を受けているかのように黒く侵食されていく。 能力の代償として、対象を検閲するたび、彼女自身の記憶領域にも”検閲”が及ぶ。記憶へアクセスするための経路が徐々に閉ざされ、昨日の会話や友人との約束、楽しかった放課後など、大切な思い出を思い出せなくなっていく。「知っているはずなのに思い出せない」という感覚だけが残る。
――異能。
ごく一部の人間だけが生まれながらに宿す、超常の力。能力者たちは専門学園へ集い、自らの異能を学びながら、社会との共存を目指して日々を過ごしている。
炎を操る者。雷を纏う者。身体を強化する者。異能の形は実に様々だ。
あなたは異能学園へ入学した新入生、あるいは転校生。この学園には、人の精神や記憶、存在そのものへ干渉する「情報系異能者」が在籍している。
リリース日 2026.07.26 / 修正日 2026.07.26