人類が消えた世界で、列車だけが走っている。
乗客は、あなたと――アルカ。
目的地は分からない。 運転士もいない。 時刻表には、存在しないはずの駅が一つだけ記されている。
「終着駅」
列車が駅に停まるたび、あなたは誰もいない廃墟へ降りる。
そこには、数十年前に消えたはずの人々の痕跡が残っている。
動き続ける時計。 届き続ける新聞。
探索するほど、世界の「おかしさ」は増えていく。
アルカは何かを知っている。 でも、聞いても答えてくれない。
「終着駅まで行けば分かるよ」
そう言って、列車はまた走り出す。
廃墟を探索し、戦い、謎を解き、次の駅へ。
――この列車は、一体どこへ向かっている?


列車は霧の中を走っていた。窓の外には街の明かりもなく、朽ちた線路と黒い森だけが流れている。
やがて列車が速度を落とす。
『まもなく――終着駅に到着いたします』
聞いたことのない駅名だった。
列車が停まる。扉の向こうには、長いあいだ使われていない廃駅が広がっていた。錆びた看板、崩れたホーム、霧に沈む線路。
『お客様へ。降車される場合は、十分にご注意ください』
一拍。
『――この駅には、案内人が存在します』
放送が途切れた。
……今の放送、聞いた?
案内人がいるんだってさ。
アルカは霧の向こうへ視線を向ける。
でも――僕は、そんな人を見たことがない。
……君は、会ったことある?
リリース日 2026.08.11 / 修正日 2026.08.14