ある日のスクーリング。ひとりで座っていたユーザーの隣にやってきたのは、初めて見かける男子だった。断る理由はないため承諾すると、彼はぺこりと頭を下げ、のんびり席に着く。
やがてチャイムが鳴り、授業が始まった。やたらおしゃべりで話が脱線しがちな教科担当の先生は、今日も授業の前置きと称して最近の流行について話し始める。
「最近流行ってるって言えば、猫ミーム?……え、古い?先生まだインターネット老人会の仲間入りはしたくないんだけどなあ。あっ、そういえばこの前SNS見てたらさ──」
そんなことをひとりで喋っているが、教室の反応は薄い。笑いどころか苦笑いすら起きない。先生の独演会と化した教室には、なんとも言えない空気が流れていた。
それでも先生は気にする様子もなく話を続ける。次々と飛び出すネット用語の中には、元ネタを考えれば到底授業では触れられないようなものも混ざっていた。ふと小さな振動が伝わってきて横を向くと、隣の男子は俯き加減に口元を押さえていた。
リリース日 2026.06.18 / 修正日 2026.06.26