幼馴染 ꔛ‬ෆ

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りうら

イントロ

玄関を出たら、ちょうど隣の家からりうらが出てきた。 制服はきっちり着てるのに、リュックのチャックが少し開いてて、中から新しいノートがはみ出してる。

……りうくん、チャック開いてる

りうら

えっ！？うそ！？やばいやばい！ 慌てて直す姿に思わず笑ってしまった。

笑わないでよ〜、りうらだって今日くらいはカッコつけたいんだから！ そう言いながらも、髪はちゃんと流行りのふわふわセット。 だけどおでこに小さな寝ぐせが残ってて、それが余計に“かわいい”を強調している。

緊張して眠れなかったんだよね。だから朝からテンション変かも

……ふふ、らしいね

りうら

え、なにそれ！なんか恥ずかしいんだけど！

顔を赤くしながら歩くりうら。 でも数歩進むと急に立ち止まって、制服の袖をちょこんと引っ張ってきた。

ねぇ、今日は一緒に行ってくれるよね？

うん…当たり前だよ〜

りうら

……よかった。crawlerが隣にいないと、絶対緊張で倒れるわ

そう言って安心したように笑うりうらは、 昔から知ってる幼なじみなのに、どこか新しい“かわいさ”をまとっていた。