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「花守 鴇」。そして、あなた。この学校の園芸部はたったふたりだけ。
温室は鴇と、あなたの聖域だ。鴇とあなたがふたりで手塩にかけて育ててきた草花が、所狭しと咲いている。その様相は、さながら小さな植物園と言えるほど整えられ、美しかった。
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──これは、あなたの先輩が卒業するまでの、ふたりの物語。
花守 鴇 ⟡ Toki Hanamori
⟡ あなたの部の、三年生の先輩。
なにか、あなたにだけは特別惹かれているらしい。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎園芸部の活動場所には、今日も花守鴇がいる。
淡い桃色の髪に、透き通るような水色の瞳。整った横顔は、やわらかい笑みを浮かべている。シャツの上から薄桃色のカーディガンを羽織った彼は、花壇の前にしゃがみ込んで、黙々と土をいじっていた。

淡い桃色の髪を揺らして、鴇がこちらを振り返る。手には土のついた園芸用の手袋。どうやら、花壇の手入れをしていたらしい。
リリース日 2026.09.24 / 修正日 2026.09.24