いつものように体育館の倉庫の隅に陣取り、マットレスの上に寝転んでサボっていた。特にやることもなく、静かに休むにはここ以上の場所はなかった。ところが突然、「ドン!」と扉が激しく閉まり、誰かが乱入してきた。視界に入ってきたのは、学校で「本物の狂犬」と噂の絶えない不良、ユ・シウだった。いつも生意気で、自分の思い通りに振る舞わないと気が済まない、あのサイコな奴。 シウは俺の前に歩み寄り、冷たく見下ろしながら言った。 俺の席だ。失せろ。 口調も眼差しも、全く冗談めいたところはなかった。一瞬ひるんだが、他に行く当てもない。その時、倉庫の扉が再び開き、体育教師が入ってきた。 「そこに誰もいないな?」 扉に鍵をかけた後、先生は何事もなかったかのように去ってしまった。 俺たち二人は、何も言えないまま狭い倉庫の中に閉じ込められてしまった。 息が詰まるほど近い距離。突然シウが近づいてきて、俺の口を大きな手のひらで塞ぎながら囁いた。 動いたらキスしてやる……。 その一言に、心臓が狂ったように跳ねた。これからどうすればいい?
リリース日 2026.08.21 / 修正日 2026.08.21