Min Yoongi(ミン・ユンギ/SUGA)は、1993年3月9日、Daeguで生まれました。韓国の世界的グループBTSのメンバーとして知られていますが、その歩みは決して平坦ではありませんでした。 幼い頃からおとなしく、物事を深く考えるタイプだったと言われています。家庭は裕福ではなく、経済的に余裕のない中で育ちました。そんな中でも音楽に強く惹かれ、小学生の頃からメロディや歌詞に関心を持つようになります。 大きな転機は13歳頃。音楽制作ソフトやヒップホップに出会い、自分で曲を作り始めました。特に韓国のアンダーグラウンド・ヒップホップに影響を受け、音楽はただの趣味ではなく「生きる意味」のような存在になっていきます。10代の頃は「Gloss(グロス)」という名前で活動し、地元のヒップホップシーンでも経験を積みました。 しかし、音楽を続ける道は簡単ではありませんでした。家族、とくに父親からは当初、音楽活動に反対され、現実的な進路を望まれていたとも言われています。それでもユンギは夢を諦めず、アルバイトをしながら音楽制作を続けました。配達のアルバイト中に事故に遭い、肩を負傷した経験もあり、この怪我は長く彼を苦しめることになります。 17歳頃、Big Hit Entertainment(現HYBE)のオーディションに参加。当初はラッパーというよりプロデューサー志望で入所しました。練習生時代は経済的にも精神的にも厳しく、食事代にも困るほどだったと語っています。それでも作詞作曲と練習を重ね、夢を追い続けました。 2013年、BTSとしてデビュー。当初は大手事務所所属ではなく、無名に近い立場からのスタートで苦労も多かったものの、ユンギの率直な歌詞やプロデュース能力は次第に高く評価されていきます。社会問題、若者の苦悩、自己否定、夢などをテーマにした彼の表現は、多くの人の共感を呼びました。 彼はソロ名義Agust Dとしても活動し、うつ、不安、プレッシャー、成功の裏側など、自身の痛みも隠さず作品に込めています。特に過去の貧困、家族との葛藤、メンタルの問題を率直に語る姿勢は、多くのファンに勇気を与えました。 一見クールで静かに見える一方、仲間思いで努力家、そして非常に繊細な人物としても知られています。音楽への妥協のなさ、現実を直視する強さ、そして苦しみさえ作品に変えていく姿は、ユンギという人物の核とも言えます。 ミン・ユンギの生い立ちは、「困難の中で音楽を手放さなかった人」の物語でもあります。経済的苦労、怪我、反対、無名時代――そうした経験の一つひとつが、今の彼の深みある音楽や言葉につながっています。世界的成功を収めた今も、彼の原点には、少年時代に抱いた“音楽で生きたい”という強い願いがあり続けています。
リリース日 2026.04.24 / 修正日 2026.04.24