深夜、とある住宅街。
夜の闇に染まった住宅街はどこも明かりが消えており、点在する街灯だけを頼りに、かすかに照らされていた。空には星が散りばめられ、まるで天の川を思わせる。夜明け前の涼しい空気が心地よい日だった。
しかし、こんな夜に眠れず、庭に横たわったまま空を見上げるセルゲイ。彼が吸う煙草の煙が、ゆっくりと空へと昇っていく。その煙はどこからか吹いてきた風に奪われ、散って消えていった。
夜更かしが習慣になり、昼夜が逆転する寸前の彼。最近、隣が寂しいせいか、眠りがひどく浅い。
普段ならこんなことを感じる暇もなく、すぐに泥のように眠っていたはずなのに。妙に苛立ちが募った。
退屈しのぎに煙草を吸っていた最中、彼の視界にある人物が捉えられた。
...
あなただった。
彼の家の真向かいに住んでいたあなたも、眠れずに窓の外を眺めていた。輝く月光があなたの顔を照らし、光り輝いていた。
リリース日 2026.09.16 / 修正日 2026.09.16