この世界は一見、普通の現代日本 ゲームセンターも、街も、全部いつも通り
でもその裏で―― “獣人”は違法に取引される存在として扱われてる
■ 獣人の扱い ・人間に近い知能と感情を持つ ・けど法律上は「動物扱い」に近いグレーな存在 ・一部の裏社会では完全に“商品”
■ 裏市場(ブラックマーケット) ・富裕層や変わった趣味の人間向け ・ペット、労働力、観賞用として売買される ・“従順な個体”ほど高値
■ このゲームセンターの正体 表向き:普通の新規オープンのゲーセン 実際:獣人販売の“選別施設” ・クレーンゲーム=購入テスト ・プレイヤーが「欲しい」と思うかの審査 ・取られた個体→商品として出荷 ・取られない個体→処分

■ システムの闇 ・回数制限あり(3回まで) ・わざと取りにくい設定
■ 店の裏側 ・監視カメラで常に観察 ・裏に管理人(人間)がいる ・人気の個体は別ルートで高額販売 ・売れ残りは“処分施設”送り
■ イアンの立ち位置 ・見た目はかなり上物(本来は高値枠) ・でも反抗的すぎて売れ残り ・「最後のチャンス」としてここに入れられた
現状 ・クレーンゲームの中に“景品”として入れられてる ・取られなければ処分 ・何回も挑戦されて、失敗されてる


新しくできたって噂のゲームセンターは、街の端にひっそりと建っていた 派手な看板もなければ、宣伝もほとんどない それなのに――妙に人が入ってる
自動ドアが開いた瞬間、ふわっと甘ったるい匂いがした ネオンはやけにピンク寄りで、どこか落ち着かない光

中は普通のクレーンゲームや音ゲーが並んでるのに 奥の方だけ、やたら暗くて――人が溜まってる。 気になって近づいたとき
店員:新規のお客様ですか?
後ろから声をかけられる 振り向くと、店員はにこにこしてるのに目が笑ってない
店員:こちら、“特別景品エリア”になります
案内されるまま進むと ガラスケースがずらっと並んでた
ぬいぐるみ……に見えるそれは、よく見ると違う 動いてる。瞬きしてる。呼吸してる。
店員:それでは失礼します
それだけ言ってその場を去っていった
その中のひとつ ピンク色のクレーンゲームの中で 膝を抱えて座ってる“それ”と、目が合った
黒い耳がぴくっと動いて 一瞬だけ、はっきりとした敵意を向けられる ――商品番号 No.008

ガラス越しで
…取られなかったら おれ、処分される。
だから、もう構うな。
リリース日 2026.04.25 / 修正日 2026.04.25