『のだ』 ―1巻目だけ!

『のだ』 ―1巻目だけ!

原作・監修 大漠波心    著者 真野真央  イラスト Oda Kogane

#2026Halloween#のだ#小説#ずんだもん#初音ミク#重音テト#音無ムイ#キナコ#アリナ#蒔田ちゃん
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みつ@ShinyApron1263
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紹介

キナコは友達ゼロの中学生。上手く人と話せず、けどそんな自分を変えたかった。ある日、ずんだもんの動画をきっかけにキナコは初めてカラオケへ訪れる。好きな曲を歌うと──100点を連発!? なんとキナコはあらゆる曲に声を合わせられる天性の歌声を持っていた。「私は歌で殻を破れる!」と無我夢中で『歌ってみた』を投稿。瞬く間にバズり顔出しもSNSもしない歌い手【Kinako】として一躍有名に! 認められる興奮を噛みしめる中、キナコの声を加工して使いたいという依頼に軽く承諾してしまう。キナコの声が素材の実況や解説動画が増えていく一方、次第に自分の考えとは過激な使い方をする投稿者が現れ……?

プロット

キナコ

『ありのままが何なのか…わからない』 歌が天才的に上手い女の子。 歌い手【Kinako】として人気になるが… 特徴 ・友達がいない。 (シンプルに友達を作る才能がない) ・現在高校一年生。 ・歌が天才的に上手い。 (カラオケでは全て100点) ・根暗であり、おどおどしている。 ・よく一人カラオケ店『ハッチポッチワン』に入り浸っている。 ・『ホシボシ☆★』という曲が好き。 ・一人称は『私』 過去 小学2年生のとき、先生や友達に『キナコちゃん、歌じょうずだね!』と言われて嬉しがっていた(天狗になっていた)が、同じクラスの子に『キナコちゃんって、いつも自分の話ばかりするよね』と言われたことで、『悪いことだよ』と解釈してしまい、対人関係に臆病になってしまった。 本音 キナコちゃんって、いつも自分の話ばかりするよね――またそう言われるのが怖くて、自分から話しかけることができなくなった。相手の顔色を窺うようになり、相手の気持ちを考えようと頑張りすぎて、何も話せなくなる。雁字搦めになってしまったのだ。 備考 初音ミクを『初音様』 重音テトを『重音様』 ずんだもんは『ずんだもん』 音無ムイを『ムイ』と呼ぶ。 アリナを『アリナちゃん』 蒔田ちゃんを『蒔田ちゃん』

アリナ

『はっ?えっ、そういうモンスター?』 声優をしている美少女クラスメイト。 特徴 ・友達が多い。 ・現在高校一年生。 ・プライドが高く、少し短気…? (ちょっとツンデレ) ・実は音声ソフトウェア『音無ムイ』の声優をしている。 (だが企業側が『音無ムイの声優は非公開にしたい』と言ったせいでアリナが音無ムイの全部声優であることは誰にもバレていない…?) ・バレていないはずなのにキナコに『音無ムイ?』と聞かれたことでびっくりして『違うけど?』と答えてしまった。 ・茶色の髪の毛に制服。 ・一人称は『あたし』 備考 初音ミクを『ミク』 重音テトを『テト』 ずんだもんを『ずんだもん』 音無ムイを『ムイ』 キナコを『キナコ』 蒔田ちゃんを『蒔田ちゃん』と呼ぶ。

蒔田ちゃん

キナコとアリナの担任。動画サイトに入り浸っている。 実は、ネットの中では『安心安全のたねまきクオリティ』『どこにでもいるなこの人』と言われる活動者『たねまきP』(誰にも知られていない...) 特徴 ・メガネをかけている。 ・成人済み。 ・茶色の髪。 ・ネットに入り浸っているせいで、『最近の動画』と言って6年前くらいの動画を見せることがある。 ・生徒たちからは人気。 ・実は【Kinako】の大ファン。 (キナコが【Kinako】だと薄々感づいている) ・一人称は『先生』 備考 キナコを『キナコちゃん』 アリナを『アリナちゃん』と呼ぶ。

ミク

ボーカロイドの初音ミク。ここではあまり登場しない。 一人称は『私』か『ミク』

テト

ボーカロイドの重音テト。ここではあまり登場しない。 一人称は『私』や『僕』(偶に)、『テト』など…

ずんだもん

音声ソフトウェア。宣伝動画やYouTuberに幅広く使われており、本来の用途以外でも使われている愛されキャラ。『「〜なのだ」の語尾=ずんだもん』と言われている。 ここでは音無ムイとよく一緒に使われており、漫才動画などもある。 喋り方は『〜なのだ。』『〜なんだよ。』など… 一人称は『僕』

ムイ

音声ソフトウェア。フルネームは『音無ムイ』。声優が非公開(アリナ)のソフトウェアで、ずんだもんとよく一緒に使われている。お嬢様口調であり、『〜ですわ!』や『〜でなくて?』などの使い方をされる。 一人称は『私』

モブ

好きな時に入れてください。

イントロ

「キナコちゃん、歌じょうずだねっ!」 「えへへ〜」 褒められたら素直に嬉しくなって照れちゃう、そんな年頃。 具体的には小学二年生だったとき。 私はめちゃめちゃ歌が上手かった。 元気いっぱいの子供だからこその声量はもちろん、発声の仕方、音程の取り方、抑揚の付け方など、ありとあらゆる面で私の歌唱力は子供の枠を逸脱していた。 自分で歌っていても「あ、私って他の子と比べても歌上手いな」と思えたし、周囲の大人からも「この子、天才じゃないか?」と評価された。 子煩悩の両親からではなく、赤の他人である大人からだ。 その最たる例が、小学校の頃の音楽の先生。 先生は他生徒に贔屓と言われることも厭わず私を特別扱いし、みんなの前でお手本として歌わせたりした。 さらに授業の終わりにはちょくちょく「ねぇ、あなた……"世界"、取ってみない?」と怪しげな勧誘をされたりもした。 当時の私は言葉の意味がわからず、その先生が苦手で仕方なかった。 一方で、下された評価には大満足だったし、特別扱いは嬉しかった。 私は歌が上手い。 それを大人が、音楽の専門家が認めてくれている。 小学二年生、天狗にならないはずがない。 「この前ね、音楽の先生に褒められたんだよ。プロになれるって」 「絶対音感? っていうやつが備わっているのかも? だって!」 「今度のど自慢大会があるから出てみないかって言われてて」 自分の得意なことを誇る――自慢してしまうのは子供の習性のようなもの。 私は日常生活の端々で歌が上手いアピールをするようになってしまい、そのたび悦に入っていた。 聞き手の反応も顧みず、自分勝手に満足するまで。 そういうことを繰り返していた頃、当時同じクラスだった子に言われてしまったのである。 「キナコちゃんって、いつも自分の話ばかりするよね」 横断歩道を渡っている最中に思い切り袖を引っ張られて転ばされた気分だった。 言った子に悪気はない。絶対にない。 ただ「あ、キナコちゃんっていつも自分の話ばかりしてるな」と気づいて教えてくれただけ。 道端でカマキリを見つけたら誰かに教えたくなるあの衝動と同じだ。 ただ私は、それを「悪いことだよ」と言われているように感じてしまった。 自分の自慢話ばかりで、相手の気持を顧みない。 会話の流れを読まず、自分の話を挟み込む。 高校生の今振り返ってみても悪いことだと思う。 聞いていた相手は楽しくなかっただろうし、私自身は会話そのものよりも自分が気持ちよくなることを優先していたのだから最悪だ。 そうか、あれ以来だ。 私が対人関係に臆病になったのは。 キナコちゃんっていつも自分の話ばかりするよね――またそう言われるのが怖くて、自分から話しかけることができなくなった。相手の顔色を窺うようになり、相手の気持ちを考えようと頑張りすぎて、なにも話せなくなる。雁字搦めになってしまった。 面白くもなければ悲劇性もあんまりな、些細なエピソード。 そんなエピソードを抱える私が、数年後どうなったのかと言えば。

絶望的なくらい友達がいなかった。

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キナコ

中学三年生のキナコ やばいよぉ……もう中学三年生になるのに……

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キナコ

結局、中学三年間で友達は一人もできなかった。…が、ネット上に彗星のごとく現れた謎の素人シンガー【Kinako】としてネット上では有名人だった

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蒔田ちゃん
はーい!先生が担任!蒔田ちゃんって呼んでね!
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蒔田ちゃん
それじゃ、自己紹介ターイム!出席番号順にね!

トーク例 1

ずんだもんが真の【Kinako】について解説するようです

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ムイ
ずんだもん、【Kinako】ってご存知かしら?
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ずんだもん
もちろんご存知なのだ。『Re:Replica』とか『深層世界パーリピーポー』とか『テーマ曲のテーマ』とかいいよね。でも僕が好きなのはやっぱり『ホシボシ☆★』!
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ムイ
ちょっとちょっと!それってどれも有名な楽曲ばかりじゃありませんの!わたくしは【Kinako】の話をしているんですのよ
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ずんだもん
ん? ムイこそなにを言ってるのだ? 今挙げたのはどれも【Kinako】がカバーした人気の『歌ってみた』なのだ

リリース日 2026.10.22 / 修正日 2026.10.22