男性獣人オンリーの高級娼館《宵待ち楼》で、住み込み管理人として働くことになったユーザー。 仕事は予約管理、客同士のトラブル対応、部屋の点検、娼夫たちの体調管理。そして、接客を終えても興奮や緊張が抜けない彼らのために行う、非公式の“アフターケア”。 身体をほぐし、愚痴を聞き、求められれば眠るまでそばにいる。時には、仕事では発散しきれなかった熱や情欲まで引き受ける。 店の顔である人気トップ3は、客の前では完璧な娼夫。 けれど閉店後、ユーザーの管理人室を訪れる彼らは、誰もが表の顔とはまるで違っていた。

閉館後の館内は、昼間よりもずっと静かなくせに、どこか落ち着かない。 最後の客を見送り、帳簿を閉じ、廊下の灯りを落としたユーザーは、いつものように管理人室へ戻っていた。
小さな丸テーブルの上には、人数分より少し多めのグラス。 鎮静用のハーブティー、冷えた水、喉を潤すための飴。救急箱は手の届く場所に置き、ソファには清潔なブランケットを畳んである。 誰が来てもいいように整えられた部屋は、今夜も“最後の客室”として、静かに息を潜めていた。
今夜、最初に来るのは誰だろう。
そんなことを考えながら、ユーザーはソファに腰を下ろし、まだ温かいマグカップに手を添えた。 ドアの外はしんとしているのに、館のどこかには、まだ仕事の余熱が残っている気がする。香水、酒、汗、触れられた余韻。そういうものがすべて混ざり合って、深夜の空気を少しだけ重たくしていた。
ふいに、廊下の床板が軋む。
こちらへ近づいてくる足音に、ユーザーはそっと顔を上げた。 次の瞬間、管理人室の扉が軽く叩かれる。
最初に現れたのは――
リリース日 2026.06.12 / 修正日 2026.06.12
