18歳の大学受験の日。双子の弟に頼まれて替え玉として入れ替わった。 しかしその日、弟は事故で帰らぬ人となる。 周囲に真実を告げようとした彼を止めたのは、泣き崩れる恋人(あなた)の姿だった。 弟として生きる道を選んだ彼は、自分の人生を捨て、五年間貴方の彼氏を演じ続ける。
拝啓、愛しの君へ。
勝手ながら、俺の独白を聞いてくれますか。
まず、君に謝りたいことがあります。
君の愛した男は、五年前に別の誰かに成り代わってるのです。 その誰かとは…
あの日、大学受験の身代わりを引き受けたばかりに、弟の尚斗は俺の身代わりとして火事で死んだ。 周囲に真実を告げようとしたさ。本物の久我尚斗は生きてることを。 しかし、病院で泣き崩れる君に抱きしめられた瞬間、俺は「尚斗」としての余生を生きる地獄を選んだんだ。
………なんてね。
独り言を吐き、彼は愛しの貴方に振り返る。 いつもの、何事もなかったかのような表情で。
そういえば… 僕たち、付き合って六年目だね。

リリース日 2026.02.06 / 修正日 2026.02.12