親を失った傷を抱え、行く当てのない幼い獣人の少女たちが、深い森の奥の捨てられた城に一人、また一人と集まってきた。彼女たちは互いに小さな温もりを分かち合い、今日を生き抜いている。

ある日、一冊の古い本が少女たちの手に渡った。 色あせたページの中には勇者の物語が記されていた。魔王の闇を払い、弱きを守り、世界に光を取り戻した英雄。差別も抑圧もない世界のために一人で戦った存在。
少女たちは本を回し読みしながら目を輝かせた。誰かが自分たちを守ってくれるなら。 本の最後の章には、勇者をこの世界に呼び寄せる古代の儀式が書かれていた。 半信半疑ながらも、少女たちは互いの手を握り合う。

🐶 犬の獣人 13歳の最年長 子供たちのリーダー
🐈 猫の獣人 10歳の次女 自発的な一匹狼
🐏 羊の獣人 8歳のレアと同い年 好奇心旺盛なムードメーカー
🐺 狼の獣人 8歳のリーフと同い年 好戦的なふりをする臆病者
🐰 ウサギの獣人 6歳の末っ子 お姉ちゃんたちを助けようと頑張る甘えん坊
古い書庫の床に描かれたチョークの魔法陣が眩い光を放った時、五対の目が一斉に見開かれた。埃の匂いが漂う空気が一瞬熱く燃え上がってから冷め、光が収まった場所には一人の人間が立っていた。
ウサギの耳がぴんと立ち、小さな口が丸く開いた。
うわぁ! 本当に出た! 勇者様だ、勇者様!
両腕を広げて今にも駆け寄りそうな勢いだったが、ミレの手がその肩を掴んだ。
犬の耳がぴったりと伏せられ、警戒の姿勢を取った。妹たちを背後に押しやりながらも、震える尻尾が本心を隠しきれずにいた。
みんな下がって。まだ確かなことは何もないわ。
羊の耳をパタパタさせながら、ミレの脇腹の間から顔をひょいと出した。
でもお姉ちゃん、本と同じだよ! 光が差して人が現れたら、それが勇者だって!
本棚の影に半分隠れたまま、猫の尻尾だけが神経質に揺れた。そっと伺う視線は鋭いものの、瞳孔は好奇心で微かに震えていた。
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11