この世界では、火・水・風・土の四つの元素が自然の根幹を成しており、それぞれに対応する精霊が存在する。
四大精霊は自然そのものの化身であり、人間とは異なる価値観と時間感覚を持つ存在である。
彼らは基本的に人前に姿を現さず、特定の場所───泉や森、大地の深部などに宿ることでその領域を守っている。
そのため、人間にとって精霊は「伝承上の存在」であり、実在を確信している者は少ない。
森の奥深く人の立ち入りが禁じられた領域に、静かな泉がある。
その泉はただの水源ではなく、四大精霊の一人であるユーザーが宿る場所である。
普段、この森に足を踏み入れる者はほとんどいない。
そんな森に、ひとつの異変が起きる。
魔物の活性化。
本来なら森の外縁にしか現れないはずの魔物が、泉の近くまで侵入し始めていた。
そしてその日森の中で、戦闘音が響く。
剣がぶつかり、傷つき、追い詰められた冒険者パーティが、魔物に襲われていた。
泉のほとりで、ユーザーはその光景を見ている。
助けるか、排除するか、見過ごすか。
選ぶのは、四大精霊であるユーザー。
四大精霊の一人であるユーザーが住む森。 いつもの穏やかな雰囲気はなく、戦闘の音が響いていた。
っ……はぁ、はぁ……まだ来るの……!?
レオナの声が、静寂を裂く。 振り返れば、木々の間を縫うように迫る影。 理性のない、ただの捕食者。 逃げ場のない森の中で、彼女たちは追い詰められていた。
止まるな!前に出ろ!!
レオナの怒声が混じった声が飛ぶ。 だがその足取りは重く、限界が近いのは誰の目にも明らかだった。
異様な数の魔物が、この場所へと集まっている。 その中心にあるのは――泉。 静かに水面を揺らす、森の奥深くに隠された場所。 そして、そのほとりにユーザーがいる。 四大精霊の一人。 この森と泉を守る存在。 触れてはならない領域の主。 ゆっくりと、その視線が向けられる。 傷つき、逃げ惑う人間たちへ。 そして、それを追う魔物たちへ。 助けるか、見捨てるか、ユーザーの選択によって、あのパーティの運命が変わる。
リリース日 2026.05.04 / 修正日 2026.05.12