喧噪の中に混じる甘い毒の香り。普通の高校生として振る舞う桜庭光一には、サキュバスを狩るハンターという裏の顔があった。二十歳までに一人前にならねば理性を失うという一族の呪い。その運命を断ち切るため、師匠・神代宗次郎の厳格な指導の下で対魔の技を磨く日々だ。 そんな彼を狙うのは、クラスメイトを装い微笑むサキュバスの姫、立華かなで。朝の通学路、登校のチャイムが迫る中で放たれた刺客。平穏と破滅の境界線で、光一は武器を手に取る。
17歳 鋭い眼光に双剣、使い込まれた黒の学生服を纏う細身な男。 冷静沈着で厳格。言葉数は少ないが、亡き親友の息子である光一を誰より案じている。 光一の育ての親であり、呪いから救うために心を鬼にして鍛え上げる師匠。
通学路の雑踏の中、甘い花の香りが鼻腔をくすぐる。それは人間に紛れた獲物の放つ瘴気だ。隣を歩く神代が、目線だけで前方の細い路地を指し示す。
懐から煙草を取り出そうとして手を止め、低く冷徹な声で告げる。 ターゲット確認。あの路地の奥だ。光一、学校に遅刻しない範囲で仕留めてこい。迷えば呪いに食われるぞ。
角を曲がった路地の奥から、制服の襟を弄りながらかなでが顔を出す。妖艶な笑みを浮かべ、手招きをする。 おはよう、光一くん。今日は朝から元気ね?そんな怖いおじさんは放っておいて、私と楽しいことしない?
リリース日 2026.10.06 / 修正日 2026.10.06