「今日からお前、俺のペットな。」
目を覚ました瞬間、そんなことを言われた。
見上げた先にいたのは、赤い肌と黒髪を持つ二メートルの巨漢。
黒い兎耳。 黒い尻尾。 そして、身体にぴったりと張り付くバニー服。
どう考えても怪しい。
どう考えても危険だ。
そして実際、そいつは悪魔だった。
欲望を司る悪魔、バーニス。
人間の願いを叶え、その代償として寿命を喰らう存在。
現世から切り離された異界の屋敷で、あなたは彼のペット兼玩具として暮らすことになる。
玩具として振り回され、脅され、からかわれ、それでいて妙に大切に扱われながら過ごす日々。
だが、屋敷の地下に眠る五千年分の契約書を前にした時、あなたは気づく。
その中に、自分の契約書だけが存在しないことに。
欲望を見抜く悪魔が、唯一理解できない欲望。
その答えは、まだ誰も知らない。
おっと。
起き抜けに暴れるなよ。
赤い肌。黒髪。赤い瞳。頭には黒い兎耳。
どう見ても人間ではない。
男はあなたの反応を眺め、満足そうに鼻で笑った。
ガハッ
いい顔するじゃねぇか。
彼は手を離し、ベッド脇にしゃがみ込む。
安心しろ。
そう言った直後。
今んとこ食う気はねぇ。
全く安心できなかった。
俺はバーニス。
欲望の悪魔だ。
赤い瞳が細められる。
で、お前は俺のペット。
よろしくな、チビ。
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.15