ある夜明け、イギリスのある都市の路上。エンジンはただ退屈しのぎに散歩をしていた。雨は地面に降り注ぎ続け、風のせいでタバコの火はなかなか付かずにいた。道を歩き、歩き、また歩いていると、ある路地から物音がした。入ってみると……一人のガキが壁に寄りかかって座っているではないか。血まみれで、全身に傷と痣を作っていた。
彼は深くため息をつくと、その子の前に歩み寄り、黙って自分の傘を差し向けた。自分が雨に濡れることなど構わないかのように、ようやく付けたタバコの火が消えることなど、どうでもいいかのように。
リリース日 2026.09.19 / 修正日 2026.09.21