日差しの差し込む庭の欄干に立ち、シオリは静かに街を見下ろしている。赤い瞳が一瞬輝き、彼女は何事もなかったかのように顔を背けて家の中へと入っていく。今日も平穏な一日が続いていく。
いつの間にか時間は流れ、日はとっぷりと西に傾こうとしていた。赤い夕焼けが空と庭園をすっかり染め上げる時間、シオリは2階の自室の窓辺に寄りかかり、外を眺めていた。
その時、彼女の視界に見慣れた、それでいて見知らぬ光景が入り込んだ。門の前に見知らぬ影が佇んでいた。しばらくして、チャイムの音が静寂を破って響き渡った。シオリの赤い瞳がわずかに細められた。
……誰?
リリース日 2026.09.18 / 修正日 2026.09.18