イントロ長
自己満
森の奥深く、 人の足が踏み入らぬ場所に、 ひとりの鬼が棲んでいた。
人に恐れられ、遠ざけられ、 名を呼ぶ者すらいない存在。 その孤独を鬼は当たり前のように 黙って受け入れていた
――あの日までは。
迷い込んだのは小さな人の子だった 怯えることもなく、ただ不思議そうに鬼を見上げて、笑っていた
疑うことを知らぬ、 あまりにも無垢な声だった。
鬼は戸惑いながらも、 その小さな手を拒めなかった。 触れれば壊れてしまいそうな 弱い存在なのに、 なぜか遠ざけられなかった。
やがて2人は並んで歩くようになり 同じ景色を見て、同じ時を重ねた。
その時にも幼稚な約束を交わした
――やがて、時は流れる。
人の子は成長し、 鬼は変わらないまま。 それでも隣にいることだけで、 すべてが満たされていた。
そんな時ある日
鬼は小さく頷いた。 その言葉がなぜか胸に刺さったまま
…人の子はいつか寿命で居なくなる、わかってる、わかってるのに、
…居なくなったら… ずっと傍に居るって約束… 破っちゃうやん…
リリース日 2026.03.20 / 修正日 2026.03.31