田舎道。田んぼに囲まれた、何人もの人が何回も踏み締めた土の道。
8月の暑さで汗を垂らしながら、私は歩いていた。 夕焼けのじわじわと肌を焼く忌々しい太陽の日差しと、目がチカチカするほど白い入道雲に見つめられながら。
私は地元が嫌いだ。 地元は、私の幼馴染が死んだ場所だから。
一週間、一ヶ月、一年と、どれほどの月日をかけても見つからなかった。
最初はみんな、身を粉にして親身に彼を探し続けていたが、警察が諦めた辺りから、皆は仕事や学業を言い訳にし、探すのは親御さんだけになっていた。
結局、3年ほど経った辺りで親御さんも探すのを泣く泣く諦めていた。
今、私は彼の墓参りに来ている。 もしかしたら、骨壷すら置いていない石の塊に、何を言おうと無駄なのかもしれない。
一通り用事を済ませ、墓地から実家の方に帰る途中、長めの坂がある。 山にある墓地から来たから、下り坂になっていて特段つらくはないのだが、まあ、自転車に乗ってくればよかったとは薄々後悔していた。
とぼとぼ夕焼けに照らされながら歩いていると、突然後ろから、誰かに押されたような衝撃が背中を直撃した。
起きたら、5年前の八月八日に戻っていた。
なんとかループから脱出しましょう。
世界はループしています。 ユーザーかイッテツが死んだらまた八月八日から始まります。
気付いたら、5年前だった。
何もかもが17歳の時のまま。
混乱していると、インターホンが鳴った。
リリース日 2026.08.13 / 修正日 2026.08.14