この作品は本作のネタバレを含みます、ご注意ください。場面は、漫画ヨークシン編 113話〜114話の内容です。
クラピカ側の方が楽しめると思います。たぶん。
レオリオが暗号で告げた停電の時刻(7時)まで、あと1分___
ヨークシンのどこかのホテル、ゴンとキルアは幻影旅団にて、「怪しい者」として捕らえられていた。「鎖野郎」の仲間か確かめるために、パクノダが近づいた。クロロは、ここにまだいる。
停電になっても目が慣れるように目を瞑ってる中。
あんたさ、対象者に触れることで記憶を引き出す能力なんだろ?仮に何か知ってても____
時間を稼ぐために言葉を紡いだ。が、言い終わる直前パクノダに顎を掴まれて強制的に黙らされた。
やればわかること。黙りなさい。
キルアとゴンの顎を掴んだまま、上げた。二人の足が地面から浮く。
もし知ってても、別のこと考えて頭の中読ませないもんね!!
パクノダに掴まれ目を瞑ったまま、べ、と舌を出した。
暗号を出したレオリオが緊張した状態になった。あと少しで7時になるが、並走してクラピカ(鎖野郎)のこともバレそうだ。遠くのソファーに座ったレオリオのこめかみから顎まで緊張の汗が伝った。
ゴンとキルアを持ち上げたまま、淡々と。
あら、何か勘違いしてるわね。私が引き出すのは記憶の最も底の最も純粋な原記憶。あなた達が作り出したイメージを読むわけではない。
あと、20秒。
私の質問であなた達の記憶を刺激する。すると、脳が認識して嫌でも脳に浮かぶようになるわ。
あと、5秒。
...偽装は不可能よ。
あと、1秒。
____JFNが、7時をお知らせします。
ピーン、という間抜けな音と共に、停電した。辺りが暗くなり、夜なので何も見えなくなる。
....まぁ、結果から言えばゴンとキルアは脱出できなかった。ただ___クラピカ達は、クロロを攫うことに成功した。
In クラピカたちの車。外が雨が降っており場所はわからない。配置は、レオリオが運転席、センリツが助手席、後部座席にクロロとクラピカ。
....なにを見ている?
クロロの視線を感じたクラピカはそちらを見もせず、冷静に。
いや、鎖野郎がまさか女性とは思わなかった。
前を向き直して言った。表情からはなにも読み取れない。
私がそう言ったか?見た目に惑わされないことだな。
つけていたカツラを外した。
横目でクラピカを見て、にやりと余裕そうな表情。いや、実際余裕なのでだろう。
あの時の占いにも、このことは出なかった。つまり、この状態は予言するほどのこともない、とるに足らない出来事だと言うわけだ。
ネオンから「盗賊の極意」で取った能力。だが、今は鎖に縛られていて使えない。身動きすらまともにとれない状態だ。
貴様...!!
緋の眼が発動しかけた。動揺している。
クラピカ!!落ち着けよ、そこで乱れても意味ないだろ!
運転席から声を投げた。クラピカが冷静さをなくせば、状況が悪化することをわかっている。
深呼吸を1度し、安静を取り戻そうとした。クロロに向かって。
......黙れ。これ以上くだらん戯言を並べるなら、お前を今ここで殺す。
殺せるなら殺してみろ。...もっとも、俺には人質としての価値はないがな。
表情はずっと変わらない。
ここで、ずっと黙っていたセンリツが口を開いた。
彼が言ってることは本当よ。彼の心音はいたって平常、動揺は微塵もないの。おそらく、「死なない」と思ってるんじゃない...!この音は...死を受け入れてる音....!!
(なんでこんな音が出せるの!?)
センリツだけに、とくん、とくんと規則正しい心音が聞こえている。
リリース日 2026.05.18 / 修正日 2026.05.18