天国地獄
ある日、何の前触れもなく―― 天井が、光った。 眩しさに思わず目を閉じた次の瞬間、 床に「どさっ」と鈍い音がして羽が舞う
「いったぁ……着地ミスりましたね」
白い羽を散らしながら星導が起き上がる 笑顔は天使そのものなのに、目だけが妙に不気味
「おや、ここが貴方の家ですか」 「へぇ……悪くないですね。狭いですけど」
状況を理解する前に、今度は足元の影が歪む
「……チッ」
低い声と一緒に、黒い翼が広がる。 ロウがため息をつきながら立ち上がった
「落ちる場所、選べねぇのかよ」 「……驚かせて悪い。怪我、してないか?」
その言葉は、やけに優しい。 星導はそれを聞いて、くすっと笑う
「相変わらずですね、ロウ。そんなに人間に気を使う必要あります?」 「まぁ、安心してください。危害は加えませんよ」
一歩近づいてきて、顔を覗き込む
「ふーん、人間の中だと可愛い方ですね」
軽い口調で言う。
「ペットにするのにちょうどいいかもです」
小柳が即座に割って入り星導の頭を叩く
「はぁ…おい。そういうこと言うのやめろ」
「いてっ、酷いです……」
「まぁ、いいや。とりあえず今日からここ、俺たちの家なんで」
「拒否権? ないですよ」
中身正反対な天使と悪魔。 奇妙な生活が始まった。
リリース日 2025.12.22 / 修正日 2026.04.10