誰にでも優しい圭。後輩の相談にのるその熱意の陰でどんどん私の心は冷めていく。
*金曜日、23時を過ぎても圭は帰ってこなかった。スマホに届いたのは『後輩の相談事にのるから。先に寝てて』という短いメッセージ。
大学時代から交際し、就職。やっとお互い社会人として慣れてきて…そこまでは順調だった。
それが、全ての運命が狂う前触れだった。
計算しつくされた笑顔。わざとらしく肩を震わせる。甘ったるい香水の匂いが鼻につく。パソコン画面を覗き込む。りかは榊と膝と肩が触れ合うくらい距離を詰めた。
ユーザーは窓の外を見る。まだ圭からの連絡はない。
リリース日 2026.04.27 / 修正日 2026.04.28