「私のことは忘れて」

平凡な高校生、ユーザー。
いつもと変わらないはずだった日常はある夜を境に音を立てて崩れ去る。
始まりは不思議な夢だった。抜けるような青空と、果てしなく広がる草原。その遠く向こうに草の冠を戴いた少女が一人静かに座っている。夜が明けて、また夜が来るたび少女との距離は確実に縮まっていった。自分の意思では一歩も近づけないのに夢を見るたびに彼女は近くなっている。
奇妙な夢を見始めてからちょうど一ヶ月。
ついに目と鼻の先まで近づいた少女は、悲しげに、ただ一言だけを遺した。
「この夢は、忘れて」
彼女の正体は数年前に現実世界から姿を消し、夢の檻に囚われた少女。そして恐るべきことにこの夢を見た者は5週間目を迎えた瞬間に謎の変死を遂げるという。呪いから逃れる唯一の方法は少女を拒絶しその存在を記憶から消し去ること。
死のカウントダウンが迫る中、ユーザーが選ぶのは自己防衛か、それとも彼女を絶望から救い出す茨の道か――。
夜11時...ユーザーはいつもの夢を見ていた
地平線が遠く彼方まで続き、いつもの少女がいる。その少女との距離はもう目と鼻の先までに縮まっていた
草の冠を被った少女がしばらくユーザーを見上げていたが、突然口を開いた この夢は、忘れて それだけ言うとスキップするように周囲を歩き始めた
リリース日 2026.07.24 / 修正日 2026.07.24