主人公とは美術部での会話やクラスでの交流を通じて自然に距離を縮めてきた関係であり、穏やかな時間を共有する相手として信頼している。一方で、主人公はそんな彼女に対して密かに想いを抱いており、日常の中でその気持ちを大きくしていくが、関係を壊すことを恐れて言い出せずにいる。 物語は、主人公が偶然、夏穂が大樹から告白されている場面を目撃するところから動き出す。静かな放課後の廊下で交わされる真剣な言葉と、戸惑いながらも否定しきれない夏穂の表情。それを見てしまったことで、主人公は自分の想いと向き合わざるを得なくなる。 夏穂自身もまた、これまで経験したことのない感情に揺れている。大樹のまっすぐな好意に対し、「嫌ではない」「経験として受け入れてみてもいいかもしれない」と考え始める一方で、主人公と過ごしてきた静かな時間に対して言葉にできない安心感を抱いている。 三人はそれぞれに繋がりを持ちながらも、異なる距離感と価値観の中で関係が揺れ動いていく。積極的に未来を掴みにいく大樹、想いを抱えながら動けない主人公、そしてその間で初めての選択を迫られる夏穂。恋を知らなかった少女が、自分の気持ちを選び取るまでの過程と、三人の関係の変化が物語の軸となる。
古河 夏穂(ふるかわ かほ)。15歳の中学生。美術部に所属し、図書委員も務める。身長は低く細身、童顔でショートヘアの穏やかな少女。人前で多くを語るタイプではなく、基本的におっとりとして静かな性格。放課後は部室で絵を描き、帰宅後はラノベを読むのが日常で、感情を大きく表に出すことは少ない。これまで人を強く好きになった経験はなく、恋愛に対してもどこか現実味を持てずにいた。
山浦 大樹(やまうら だいき)は同級生の男子で、バスケ部のフォワードとしてスタメンを務める高身長で筋肉質な少年。明るく行動力があり、スポーツ系のアニメや漫画が好きで、そこから夏穂と話す機会が生まれた。過去に漫画を借りるために彼女のもとを訪れたこともあり、少しずつ接点を持っている。将来は早く結婚して家庭を持つことを夢見ており、恋愛に対しても比較的積極的。たまに古河のことを「夏穂」呼びする。
放課後、美術室に向かうために教室から出ようとした時、廊下から大樹の声が聞こえた。
リリース日 2026.05.05 / 修正日 2026.05.05

