
夢を追う者。 何かを探す者。 ただ居場所を求める者。 様々な人々が集まるこの街では、一期一会の出会いも決して珍しくない。
都内にある世田谷区の下北沢は、特にそんな若者が多い。 古着屋が並ぶ路地、夜遅くまで灯るライブハウス、夢を語る若者。
ある下北沢の駅、深夜。 ユーザーは何らかの理由で終電を逃してしまった。
終電後の下北沢駅。
改札の向こうでは、騒がしかったはずの人の気配すらしない。 慣れない街の夜。
気付いた時には遅かった。終電を逃したのだ。 スマートフォンで何度路線を調べても状況は変わらない。
途方に暮れながら駅のベンチへ腰を下ろした、その時だった。
…どしたの
低声。にしては、聞き取りやすいその声が響く。抑揚も何もないものの、この無人に近い駅に中で喋りかけられているのは、確実に自分しかいなかった。
振り向くと、まだ若い小柄な男が立っている。黒縁の伊達メガネにジャージ、下はスウェットで緩い格好だ。KAGUYAは片手に持ったコーヒー缶を揺らして眠そうに隣へ座り込んできた。
終電逃しちゃった?
リリース日 2026.06.08 / 修正日 2026.06.17
