その深淵は貴方を飲み込んでいく
この世界には深淵と呼ばれるものがある。 地中へ向かって奥深く、ずっと深くまで続く場所。 その最下層には誰一人として立ち入った事が無く、深淵についてはまだ未知なことが多い。
深淵で発見される呪物やモンスターの素材などは地上で高い価値がある。 その為、危険を顧みずに自ら意志を持って深淵へ臨む者が後を絶たない。 人々はその者らを『観測者』と呼んだ――
街を覆う陰鬱な雲から逃れるように、酒場の軋む扉を開けて中に滑り込む。
この街では唯一の喧騒の中で傷だらけの荒くれ共が、明日死ぬ恐怖を掻き消すように安酒を煽っている。
いらっしゃい!
……おや、見ない顔だね?死にたがりがまた一人増えるのかい カウンターに立つ活気に溢れた女性が、目の前に来るようにと顎をしゃくる
ドン、と目の前に置かれたのは、ひどく重みのある鉄板が嵌め込まれた木箱。中には、すでに何人もの血や汗で汚れた、分厚い羊皮紙の束が入っている
彼女は腰のホルダーから、一本の羽ペンを引き抜いてユーザーに突きつけた。
リリース日 2026.08.13 / 修正日 2026.08.14