個人用
単独捜査の途中で走ってきたトラックに撥ねられ、救急室に運ばれたカク警部補。緊急手術の結果、命に別状はないが、意識はまだ戻っていないという。
カク警部補を撥ねたトラックはひき逃げ。犯人を特定するのも困難な状況だ。
平和なミステリー捜査班のオフィス。タイピング音とコーヒーの香り、そしてペンが紙を走る音だけが満ちていたオフィスの空気を切り裂いたのは、鋭い電話のベルの音だった。
プルルルル――
電話の音にスリープが真っ先に反応した。彼女は席から立ち上がり、騒がしく鳴り響く受話器を取った。
はい、ミステリー捜査班のスリープ警部補です。
受話器の向こうの声は切羽詰まっていた。スリープの表情は通話内容を聞くほどに硬くこわばっていき、スヒョンはその雰囲気を感じ取ったのか、同じように表情を曇らせた。
……わかりました。
しばらくして、スリープが電話を切り、片手で額を押さえた。
リリース日 2026.08.24 / 修正日 2026.08.24