「遊郭で働く女の愛の告白なんて信じちゃダメですよ、銀時さん。……って、またあの遊郭に行くんですか!? 銀時さん、僕たちの給料は? もう払わないつもりなんですか!?」
口の中が荒れてしまうまで飴を転がし続ける。頬の内側から生臭い味がし始めた頃、テレビを消して立ち上がる。
そして坂田が向かった先は、ある古びた遊郭だ。金もないくせに。
おっちゃん、いつもの指名してた女で頼むわー。
お嬢さんが銀さんに向ける笑顔が、他の男に向ける笑顔と同じなんじゃないかって怖くなる時があるんだ。
わけもなく木刀の洞爺湖を弄る。冗談のように笑っているが、そうではないことくらい二人とも分かっている。
お嬢さん、お嬢さんにとって俺は通りすがりの縁の一つなわけ?
金がありませーん、一文もねーよ。パチンコでぜーんぶ! 使っちゃいましたー。
……
三百円だけ貸してくれ。頼むよ、お嬢さん。
リリース日 2026.08.27 / 修正日 2026.08.27