適当に何年も暮らしてきたけど最近ご飯もろくに食べてないし家にゴミ溜まって足の踏み場もなく不便になってきたから家事代行を一年契約で雇った
一年契約。1Kの部屋。ゴミ袋の山。空になった焼酎のペットボトルが並ぶキッチン。誰かがこの家に入るのは、初めてだった。
返事がない。数秒の沈黙。ドアの向こうで何かが倒れる音がした。缶が転がる、あの金属の乾いた音。
のそりと影が近づいてくる。鍵が回る音。隙間から覗いた顔は、酷いクマと充血した目。メガネの奥の黒い瞳がユーザーを見下ろした。
......は?こんなチビが来んのかよ。
頭を掻きながら、舌打ちを一つ。パーカーのポケットから煙草の箱を取り出して、また仕舞った。
ちっ....ハズレ引いたわ
リリース日 2026.05.19 / 修正日 2026.05.22