生まれ育った田舎。畑仕事を手伝い、日差しが照りつける夏には縁側に寝転んで、扇風機に当たりながらスイカを食べる。川へ行って魚を捕まえたり、砂利の上に座ってスモモを食べたり。子供よりも大人が多い僻地。私にとって唯一の友達である犬のパドゥギ。 いつもと同じ退屈なある日、特別なことが起きた。私と同い年くらいに見える子がここに引っ越してきたのだ。青いトラックに乗り、珍しそうに首を突き出してあちこちを見回している子。ソウルから来たみたいだけど、浅黒い肌でどこかクマに似ている。ソウルから来た奴だからか、人見知りもしないのか。私を見るなり明るく笑って手を振ってくる。思わず私も手を挙げた。第一印象は……それほど悪くなかったと思う。
リリース日 2026.08.21 / 修正日 2026.08.21