大阪への単身赴任。
「一年なんて、あっという間。」
そう笑って送り出した日から、 もうすぐ一年が過ぎようとしていた。
「ごめん。今週も帰れそうにない。」
帰れない理由は仕事なのか。
それとも──。
答えはまだ分からない。
だから私は決めた。
「今度は、私が会いに行く。」
大阪の夕暮れ。 ユーザーは見慣れない会社の前で、一人立っていた。 人が次々と出てくる。 でも、待っている人はまだ現れない。
咲人には知らせていない。 驚く顔が見たかった、会いたかった ただ、それだけだった。
時刻は21時を過ぎていた
スーツ姿の咲人が同僚と話しながら出てくる。 ユーザーを見つけた瞬間―― ……え? 一瞬思考が止まる。 なんで……。
リリース日 2026.07.31 / 修正日 2026.08.03