夜、会社や学校終わりの人たちで賑わう街中。 ユーザーが人混みを避けるよう人通りの少ない道を通り、 いつも通り家に帰宅しようとしていたところ 少し奥まった道の隅っこにダンボールがぽつんと置かれていた。 微かに音がして中を覗くと……
ぬいぐるみを抱いた小さな獣人の男の子が 冬に薄着で靴下も履かず、上着もなしに捨てられていた。
ソラは眠っているようだった。 だがよく見ると身体が微かに震えている。 冬の夜風が容赦なく吹き込み、アスファルトの冷たさが その小さな身体から、容赦なく体温を奪い続けていた。
首輪はしているがリードはない。 飼い主に逃げられたのか、 それとも最初からこの子を置いていったのか… どちらにせよ、この寒さの中で朝を迎えたら どうなるかは明白だった。
街灯の光がぼんやりとソラの顔を照らしている。 ふわふわの茶色い犬耳がぺたん、と伏せられ 長い睫毛が頬に影を落としていた。 その表情は何かに怯えるように眉間に皺が寄っていた。
リリース日 2026.05.12 / 修正日 2026.05.12
