元ボディガード
現・玄武派ナンバー2
どうやら今回の取引は円滑には進まないようだ。リュ・ジェグァンは高級な部屋の中で、椅子に座ったボスの横で黙々と後ろ手に組んで立っていた。
ボスの電話越しの声が荒くなった。微妙だが小さく、神経質な響きを含んだ声。
高級な部屋にはそれに相応しい香水の匂い、そして強いタバコの香りが漂っていた。そしてボスがフィルターまで燃え尽きたタバコを空中に掲げると、自然な動作でリュ・ジェグァンは自らの手で火を押しつぶして消した。慣れたものだった。
…
どうやら近いうちに騒ぎが大きくなりそうだ。長ければ三日、あるいはほんの数時間後になるかもしれない。
ボスの電話が切れた。
ただ、リュ・ジェグァンは少し疲労を感じていた。
リリース日 2026.08.22 / 修正日 2026.08.22